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化粧品関連会社にいる私が、デパートのコスメを買う意味💄

1.メイク用品に使える原料は少ない

いきなりですが、
デパートに売ってるメイク用品も、
ドラックストアで売っているメイク用品も、
中身はほぼ同じ。
中身というのは、使っている原料のこと。

理由は、メイク用として
使える原料が限られているから。

そもそもスキンケアみたいに、
多くのメーカーが取り扱っている訳でもないし、
新原料を開発するのも、かなりの年月が必要。

(これはスキンケアの原料にも言えるけど…
部外品になるとお金も半端なく必要!
申請だけで、1000万は超えるんじゃないかな〜)

あと、メイクもスキンケアにも言える話だけど、
化粧品に使う原料ってハードルが高くて…
食品よりも厳しんじゃないかと思うくらい、
安全性が大丈夫か?どうか見られる。

例えば色素ひとつ使うのにも、
乗り越えないといけない試験はたくさん。

安全性は取れているのか?とか、
しかも、使う部位で安全性のハードルも変わる。
粘膜に使うことになると、ハードルは更に上がるし。粘膜って言うのは、目元や口元ね。

この部位だと、
色素の量はこれくらいしか使えませんもあるし、
化粧品に使える色素は、大きく5色くらい
(濃淡で分けるとそこそこあるけど)くらいで、
それを混ぜ混ぜして使う。

だから、好みの色に近づけるのが至難の技。
少しの狂いで色が変わる。

しかも油に溶ける色もあれば、
水にしかも溶けない色もあるし…
紫外線で色が退色しないのか?もみないといけない。
黄や緑は紫外線で、結構退色するからね。

更に最近は輸出も視野に入れて作る必要がある。
なので、化粧品研究さんは、開発の段階から、
この原料は中国やヨーロッパ、
アメリカでも使えるのか?まで考えないといけない。

日本って、意外と規制が緩めだったりするから。

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2.各メーカーは同じ原料を使い倒す

はじめに、メイクで使える原料が、
限られているといる話をしたけど。

原料を違う新しいものに変えたい!と思っても
また新しい安全性データを取り直したり、
売買契約とか交わしたりする必要があるし、
パッチテストやアレルギー試験もしないといけない。

アレルギー試験、試験代もバカにならない(T . T)

また大手であればあるほど、 
新しい原料を採用するまでに、
色んな根回し申請や登録作業も必要になり、
採用されるまで年月が本当にかかる。

しかも某大手化粧品会社の白斑事件以来、
新しい原料を使うことに、
ナイーブになっている会社も少なくない。

だから、各メーカーは自社で安全が証明されている
原料を中心に化粧品の処方の中に加えていく。

もちろん、研究さんそれぞれの好みとか
偏りもあるから一概には言えないけれど…

あとは会社間のグレーな部分もあって、
〇〇原料メーカーは出禁みたいな話も聞いたり、
上層部同士が、仲が良いという私的な感情で、
使える原料や使えない原料も出てきたりもする。

接待が重要だったり、天下りしてるなど
色んなグレーな部分はあるよね。
これは化粧品に限らず、
どこの業界でも普通にあることだけど。

なんか、また話がまた逸れてしまった気が(笑)

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3.気分を上げるためにデパコスを買う

私がデパコスを買う理由は、これに尽きる♡

デパートのコスメもドラックストアのコスメも、
中身だけを重視するなら、
価格の安いドラックストアのコスメで十分。
だって、原料や成分にほぼ変わりはないから!

ドラックストアのコスメも質は十分だし、
なんならドラックストアコスメの方が
質が良いことも普通にあります(笑)

結局のところ、、、

デパコスの醍醐味は、
高級な容器、宣伝力、ブランド力だと思っていて。
あとは、百貨店で買う雰囲気や接客。

一般的に、デパコスの容器代と宣伝料、
人件費は製品価格の9割を占めているので。

この話は、また別にするとして…

だからこそ、デパコスを買う意味は、
気分が上がるようなオシャレな容器を使い、
このブランドを使っている自分を味わうため。

★デパコスを買う時の心境↓

・オシャレな容器に入ったメイクを使うことで、綺麗になった気がする
・明日から、仕事や勉強を頑張ろーって思える
・憧れの女優さんが使ってるから私も使いたい
・頑張った自分へのご褒美に買いたい

デパートでコスメを買う時の、
ワクワク感や、上質な接客サービスを受けたときの
幸せ感は誰もが感じたことがあると思う。

デパートのコスメをドラックストアに
ただ陳列させて売っていても売れないはず。。

以前まで、外国人観光客の影響で、
デパートの化粧品コーナーが
混んでて行くのを躊躇してたのですが、
そろそろ、気分を上げに行きたいなーと思います。

今日はこの辺で。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。

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