真名のい

まだnoteもよくわからず、試行錯誤中ですが、あまり決め事をせず、どう育てていくか考え…

真名のい

まだnoteもよくわからず、試行錯誤中ですが、あまり決め事をせず、どう育てていくか考えながら、とりあえず始めてみました。 子供の頃から密かに唯一続いていることが詩を書く事でした。勉強を重ねていきたいです。

マガジン

  • 詩のようなもの

    投稿した詩のようなもののまとめです。

最近の記事

流血

それにしても止まらぬ血液 同時に「私」も流れ出るよう どうせ失う体液ならば 人のためにもならんものを 意味もなく身を削り 容赦なく心を砕く 此の体は 或る意味では もう用は為さない 絶望と諦めと安堵と後悔 此の人生でやるべきことを一つ失いました それにしても止まらぬ血液 傷口は何処にあるのやら 犬と猫とを同時に飼って 白血球の代わりにしたい

    • 本心

      原稿用紙のまな板の上 ボールペンの包丁で 我が身を切り裂く 皮膚を捲り 肉を削ぎ 内臓のまた奥の奥 どこかに隠した本心を探り当てる 嘘ばかりの声に騙されぬよう 窓の遠雷に惑わされぬよう 五感を研ぎ澄まし このペン先に集中する そうして取り出した塊を 持て余しながら夜が明ける

      • 通り雨

        突然の雨に慌てて 洗濯物を取り込んだ 乾き始めてたシーツに 無数の雨染みが滲む 空の彼方は晴れているのに 通り雨は容赦なく 洗濯物と私を濡らす 雨が降ることも 彼方が晴れていることも 洗濯物が濡れることも 慌てて取り込む私も 全てが空だ ただの平らな生活を 粛々と ただひたすらに平らに過ごす 肉体も精神も頭脳も心も 全てが空だ 部屋に広げたシーツから 蒸発した雨と洗剤の匂い

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        • 詩のようなもの
          26本

        記事

          アイス

          アイスを一つ食べて 食べ終わる前から後悔した 欲していた以上に甘く 求めていた以上に冷たく 胃も舌も脳も悲鳴を上げた 歳を重ねると言うことは アイス一つを食べ切れないことでもある 思えば望む通りのモノを 手に入れられることの方が少ない。 我慢して妥協して 飲み込んで諦めて やっと見つけた理想のモノが 擦り抜けていくこともある たかがアイス1つとって 分相応を見極められないのに 何を正しく判断できるのだろう 何に自信が持てるのだろう 今も必死で手を伸ばすけれど

          お誕生日おめでとう!

          誕生日について。 「もう、祝うような歳じゃありません」という言葉をよく聞く。 「お誕生日おめでとう!」 「いや、めでたい歳でもないんだけどね」 …これは、私には全く理解できないセリフの一つ。 年齢って、そこまで積み重ねてきた年月だよね? 1年生きてきたら、1歳。 20年生きてきたら、20歳。 40年生きたら40歳で、60年生きたら60歳。 長く生きれば生きるほど、誕生日っておめでたいものじゃないの? 途中で離脱せず、生き続けないとその歳の誕生日は迎えられな

          お誕生日おめでとう!

          変身願望

          いろんな女になりたい 笑って怒って泣き喚いて 笑いも怒りも泣きもせず 厚化粧の女 無化粧の女 顎を天高く向けたかと思えば 闇に怯えて蹲り 母性の塊の女 母性の欠片も無い女 性に限りなく奔放で 肉欲など知りもせず 美女 醜女 太ったの 痩せたの お喋りで 無口で その全てを持ち合わせた女 どれにも当てはまらない女 男になりたい 犬になりたい 鰐になりたい クラゲになりたい 来週もしも会えたなら 初めましてと私は言おう

          作り笑い

           強い意志を託した眉  語るように描いた眼  恥じらうような頬紅  秘密めいた口紅    真夜中に一つ一つ剥がしていけば  素顔に貼り付いた昼間の不気味な作り笑い  鏡の中でニヤニヤ笑う 

          物わかり

          物わかり

          検査の結果

          検査の結果

          選ばなかった道 選べなかった道 いつか いつかと願いながら もう二度と 閉ざされてしまった道 決定的岐路が いつあったかも 辿り着く先も わからない いつまで共に歩けるのかも それがあなたなのかも 何もわからない この道端に咲く花を せめても支えに今日も行く

          ただ一つ

          ただ一つ

          強欲

          言葉をもっと貪りたい 血と肉に変えて 息するが如く吐き出したい 脳の皺 一つ一つに 言葉をもっと捻り込みたい 毛穴という毛穴から吸い込み 五臓六腑に染み込ませたい 上質な幻覚のように 夢見心地の中で 感覚を鋭くし 心の全てを書き記す それは人知を超えた桁外れの快楽 天井知らずの強欲ですから

          後ろ姿に誓う事

          後ろ姿に誓う事

          欲するもののあまりの遠さと

          欲するもののあまりの遠さと