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『新しい世界』トマ・ピケティ氏欄 考察

今更ですが、今のご時世で書店に並ぶ書籍も様変わりした気がします。

働き方も変わって、時間に余裕ができたこともあって、この後の世界について語る書籍に多く出会いました。

私は最近、『新しい世界』と言う本を手に取り、Courrier Japon というメディアを知りました。
質の高いメディアに出逢えると、昔から謎の高揚感を得ます(笑)

さて、この『新しい世界』
一冊に、16人の賢人らが、各々の専門の知見をもって大転換の時代のさらに先の未来について濃厚に語られています。

それぞれを解体するのはとても骨が折れる、というか、そう容易に解体できるとは思っておりませんので、
印象も強い、トマ・ピケティ氏(経済学者)のインタビュー記事の解体をしたいと思います。

トマ・ピケティ氏といえば、

・2013年『21世紀の資本』
・2019年『資本とイデオロギー』

を出版なさっていますよね。

このインタビューで、ピケティ氏は「格差」への分析、是正案を打ち出し、資本主義を越えた社会の未来を描いています。

結論から言えば、「「私有財産は神聖不可侵」という考えをやめるべき」と主張しています。
これは、私有財産の社会化を意図していて、一瞬、時代錯誤のように考えてしまいますが、そう単純ではありません。

私の考察ですが、私有財産の社会化とは、実現可能な経済的権力の抑制と言い換えられると考えています。
ピケティ氏は、私有財産の社会化を目指すのは、財産権の「社会化」や「時限化」を通して、私有財産制を乗り越えるためだと発言していて、そのためには「労使共同決定」や「累進課税」を例に掲げています。
ここから、格差の是正のためには経済的なアプローチが非常に有効であると持論付けていると思います。
権力のボーダーを下ろすこと、ビリオネアが増えたところで経済は勢いを増して回ったりはしないという考えからも、富裕層への負荷こそが格差是正のために必要という、もはや昔からの言われているような気もしますが、今の時代背景にさらに加わり突っ込んだ時代なのかもしれないですね。

久々に行間を読む書籍だと咀嚼するのにも時間がかかりましたし、何度も読み返しました。
ですが、このような方々の知見に触れられると、まだまだ自分の未熟さに落ちこぼれるばかりです。

これ以上にも記述しなければならない考察はありますが、outputに思考が狭まってしまった気が致しますので、一度脳内をリセットさせて、また時期を開けて新鮮な気持ちで考察してみたいと思います。

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