コンプレックスを活かして 女性化乳房症の僕 【第3章】ブラジャーとの出会い
僕は家に着くなり、ニヤニヤしてしまった。
だって彼女は僕のこと知っていたから。
大学で同じ学科とは言え、同級生は百人以上いる。
その上僕は全く目立たない存在なのに、サヤカさんは僕のことを知っていた。
こんなの嬉しくない訳がない。
翌日の月曜日、僕は朝からソワソワしていた。
今日大学でサヤカさんと会ったら、どんな反応を示すだろう?
もしかしたら、僕に向かってニッコリと微笑んでくれるかもしれない。
そんな期待に胸を膨らませながら、僕は大学へ向かった。
一時限目は大教室での講義