コーヒーと私。

1999年12月27日。

私誕生。

その数年前、

とある喫茶店にて。

そこで働く女性と

常連さんの男性。

マスターがその2人を引き合わせた。

2人が出会っていなければ。

21歳になった私はここに居ない。

言ってしまえば

コーヒーが無ければ私は生まれなかった。

だからコーヒーが大好きなんだ。

でも、この1年は特に辛いことだらけだった。

小さい頃から

「生まれてこなきゃ良かった」と思っていた。

それでも上手く歯車を回せていた。その気持ちを押し殺して生きていた。

しかし、とうとう歯車は壊れた。

自分が自分で無くなる感覚。

薬がないと生きていけなくなった身体。

ただただ絶望という壁の前で立ち尽くすしか無かった。

そんな私の前に現れたのは

コーヒーだった。

私はコーヒーから逃げることは出来ない。

コーヒーが無ければ生まれなくて良かったのに。

憎いのに。

大好きなんだ。

思い返せばいつもコーヒーは私に寄り添ってくれていた。

苦いインスタントコーヒーも、砂糖たっぷりの甘いコーヒーも、スペシャルティコーヒーも

私の人生そのものなのかもしれない。

20歳になって、世界が大変なことになって、私は人生のどん底にいて。

たくさんのものを失った。

生きていたくなかった。

なのに

コーヒーがまた言うんだ。

僕はここにいるよって。

誰も信じられなくなっても

君だけは裏切らなかった。

やっぱり君と私は離れられないんだね。

不器用で

真っ直ぐで

気分屋で

暴れん坊

笑っちゃうほど私と一緒だね。

きっとこれから先も

一緒に居てくれる。

いつもありがとう。

これからもよろしくね。