きっと、いいかげんに生きるのが丁度いい。 ~喫茶店のおばちゃんから学んだこと~
『私はきっと、完璧を求めすぎていた』
旅先で姉と、とある喫茶店を訪れたときのこと。
いくつか席は空いていたが、二人だったため、二人席に座ろうとした。
と、そのとき、
「空いているんだからこっちに座り!」
と店員のおばちゃんに言われた。
そこはソファ掛けの四人席。びっくりした。店員さんからこんな提案をされたのは初めてのことだったからだ。反対に広い席から狭い席に誘導されたことはあるが。
そして注文。
「ウィンナーコーヒーとチョコレートパフェを下さい」
「はいはい。ウィンナーとチョコパね」
とおばちゃんはメモも取らずそう言って裏に引っ込んでいった。
これにも拍子抜けした。私だったら必ずメモを取るし、チョコパなんて略さない。
大丈夫かなと少し心配になった。
案の定、コーヒーを出すときに、
「あと、チョコパだったかね?」
と聞いてきた。でももう何だか面白かった。
すっかりおばちゃんの言動にハマってしまい、しばらく観察していた。
残念なことにシフト終わりの時間になったらしく(閉店まで居る感じの雰囲気だったのにシフト制なのにも笑った)帰り支度をし始めた。
と、バッシングを始めたではないか。マスターらしき人が
「やらなくていいですよ!」
と止めていたが、
「いいのいいの。どうせ帰るついでだから」
と、やめる気配はない。
もう、この時点ですっかりおばちゃんのトリコになっていた。
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