記念ハンティングはだめ?

壁からボコっと飛び出した立派な角を生やした鹿の顔が飾られてるの、みたことありますか?その手の記念のために、野生動物を狩ることを「トロフィーハンティング」と呼び、アフリカでは主要な収入源です。

お客は西洋人

日本ではなじみがありませんが、欧米ではハマっている人が結構います。アフリカ近いですしね。元々は、植民地時代に狩った大きな野生動物を見せびらかすため?に飾っていたのが始まりだと思います。

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トロフィーハンティング用の牧場

がアフリカにはあります。狩る動物ごとに値段が決まっていて、専門ガイドといっしょに対象動物を見つけ、後をつけ、数日かけて狩るタイミングをはかります。相手はあくまで野生動物なので、身を隠す小屋に待機して、息を殺してお目当ての動物が訪れるのを待つこともあります。

何が問題なのか?

最近一番世間を騒がせたのは、アメリカン人医師がジンバブエで男前?のライオン「セシル」を狩り、一緒に記念写真を撮ったこと。そもそも、その時はトロフィーハンティングそのものよりも、男前のライオンがかわいそう、という感情論で終始盛り上がった。ライオンの命より、外見重視で語られていたので、違和感を持ったのは私だけではないはず。

専門家の間では、トロフィーハンティングはそもそも野生動物が豊富な時代に流行った趣味で、絶滅する種も多い現代には不向き、という意見がある。または、そもそも動物を趣味や見せびらかすために殺してもいいのか、という倫理的な問題。

人それぞれ意見が違うし、熱くなるテーマでもある

動物保護と野生動物頭数の調整は難しい問題。人間の生活を脅かす場合、例えば農作物が食べられるので象を殺してもいいのか。その象が絶滅危機に瀕したら、保護するのか、とか。その議論自体がとても人間至上主義な気もするし。難しいですね。

もしご興味がある方は、トロフィーハンティングのドキュメンタリー映画があるので一度ご覧ください!

映画「サファリ」



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