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vol.2 コーヒーと音楽で過ごす、涼

リベラルアーツへの挑戦
so many colors vol.2
「音楽とコーヒーで過ごす、涼」
2019年7月7日(日)
石橋・Studio Pur.

vol.1「ピアノのために」で運営スタッフとして、絶妙なお手伝い頂いた、高田裕也さん。彼が主宰する、Spiceoflifecoffeeさんと何かできないかというところから、vol.2「音楽とコーヒーで過ごす、涼」の企画が生まれました。

どこか気になっていた言葉、コーヒーハウス

”コーヒーハウス”ってどこかで何か聞いたことがあるな~と、調べてみると、イギリスのコーヒーハウスに関する記事がみつかりました。私の好きそうな、サロン・交流を匂わせる内容がたくさんでてきました。

多くの客のたまり場であった
コーヒーハウスは、1650年イギリス・オックスフォードで誕生し、ロンドンでは1652年に開店されたといいます。
コーヒーは、16世紀に新奇な飲み物としてオスマン・トルコ帝国からやってきました。当時、世界中の植民地から集まる情報の交換、発信地として、新聞、雑誌も置かれ、人々に回覧されていました。
手紙を交換する、郵便の役割や、株式取引、保険などの役割も担われていきます。客同士での政治談議、世間話も活発に交わされ、近代市民社会を支える世論を形成する重要な空間となっていたようです。
文人たちは、詩や劇を批評、議論しあいながら構想を練り上げたと言われています。(こういうの好きだわ~~)
18世紀以降は、クラブが誕生し、人々の嗜好もお茶に移行し、イギリスのコーヒーハウスは衰退していきました。

涼しさを求めて集まる

コーヒーハウスの記事をみて、コーヒーは、人が集う素敵な飲料だとあらためて思い、Spiceoflifecoffeeの高田さんに声を掛けることに決めます。
素敵な飲料とご一緒する音楽の場をつくる。vol.2「コーヒーと音楽で過ごす、涼」を、リベラルアーツへの挑戦としたのでした。
時期は夏場に差し掛かる頃でしたので、とにかく涼しさを求めて集う、憩いにしたいと、ただそれだけをチラシに表しました。
打合せで淹れてくださった、Spiceoflifecoffee高田さんの、とっても美味しかったコーヒーを思い出しながら。

これしか、チラシのイメージはなかった。渾身の、手書きです。


Spiceoflifecoffee 高田裕也さん

高田さんとは、心斎橋にあった、”スタンダードブックストア”という本屋さんでのイベントでご一緒したことがきっかけで、仲良くさせていただいています。
サラリーマンをされながら、趣味の域を超えた美味しさとやさしさが添えられた、素敵なコーヒーを淹れられます。不思議と、コーヒーが苦手な方こそ虜にしてしまうのです。
高田さんの活動が取材された記事は、こちらです。


また、SpiceoflifecoffeeさんのInstagramでは、高田さんが巡って厳選されたコーヒーショップの紹介や、主催のイベントの告知が主に掲載されています。

音楽とコーヒーでお届けした、プログラム

会場は、私がピアノレッスンをしているスタジオでもあります、Studio Pur.でおこないました。
音楽は、海や夏を連想するタイトルの小品をセレクトし、演奏しました。

第一部は、スタジオの一階で音楽をお届けし、続く第二部は、二階へ上がっていただき、コーヒーとの時間をお過ごしいただきます。

高田さんのコーヒーが魅力が詰まっているのは、浅煎りコーヒーです。コクがしっかりあって、時間が経っても全然苦くならない。コーヒーカップの中だけは、時間が止まったように美味しさが続くのです。この、お店では実現しがたい味わいを、みなさんと ため息交じりにいただくことができ、本当に嬉しかったです。最高のひとときでした。

第三部では、また一階にて、ラヴェル作曲のピアノ協奏曲より第二楽章をピアノソロバージョンで、音楽をお届けしました。ずっと取り上げたかった作品の一つでした。

紙芝居風、楽譜

なんと、vol.2でも、前回、新曲のご提供という、共感と、応援を頂きました、作曲家・高木日向子さんが、またも出品してくださいました。
その作品名は、
「コーヒー男爵とミルク夫人」

作曲家・高木日向子さん、そして何と多彩なお母さま監修のもと、渾身の紙芝居楽譜で作品は綴られているのです。

ご覧ください✨
何て面白いんでしょう。Bird!!でもよく見たら、楽譜です!
楽譜が読める人は、紙芝居にある楽譜を見つけ、それを辿る楽しみがあり、
楽譜が読み込めなくとも、知らずと絵の一部になっている、記号:このBirdでは、口ばしの輪郭の曲線が音楽記号のスラーの線そのものを用いて描かれています。口ばしの中には、音符が走っています。

”楽譜が読める人も読めない人も楽しめる楽譜ってないかな?”という、高木さんの試行錯誤からの結果、楽譜は紙芝居風に表出されました。
最後には、それぞれ好きな一枚を選び、記念写真を撮ろう!というアイディアが起こり、とても愛着ある作品となりました。


記念写真を提案してくださったのは、中井拓哉さんです。”リベラルアーツへの挑戦”では欠かすことのできない友人です。彼のシャッターで瞬間を一枚一枚収められることは、この上ない幸せです。

気が付けば、コーヒーハウス!

Spiceoflifecoffeeさんのコーヒーと、音楽。
お越しくださった方々のやさしさ、あたたかさに満ちた、
Studio Pur. スタジオ ピュールでの素敵なひとときとなりました。
人と人が出会い、集う。そこで生まれ、弾ける会話の風景に、心は踊る。
そうだ、これはやりたかったこと。今目の前に広がってる光景は何ともあたたかく、キラキラとしているのでした。

コーヒーだからこそできた時間、会話、心のほぐれ。Spiceoflifecoffeeさんの、驚きとやさしさをお伝えできたことは、とてもとても嬉しかった。
また少人数だからこそ感じられた、人の温もりがありました。
これは、Studio Pur.ならではの、空気感だからこそ生まれた空間でした。
Studio Pur.のInstagramです。


ピアノを弾くことから広がって表現できることを、これからも挑戦していきます。

vol.1のときにも思ったことですが、空間全体が人のあたたかさややさしさ、そしておもろさに包まれた至福の時を感じずにはいられませんでした。温度を感じ、私は音楽を作る(演奏する)。
令和について、安倍首相が表明した、
“人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。”といった、令和に込められた言葉を、ふと思い出しました。
素敵な方々にお越し頂けたこと、心からありがとうございます。

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