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藤枝滞在記 〜はじめまして〜

おはようございます。
先日公演の振り返りをようやっとあげたすぐあとで、あたらしいチャレンジのお話です。

最近はつくる方に興味が向いていて、だからこそ、自分の団体を立ち上げたところもあるのですが、ちょっとしたエッセイや短編の作品を書いてみたりしています。
演出はすごく楽しいし好きだけど、文章を書くのも好きなので、書く場をもらえていることはとっても嬉しいです。

で、その書く場として新しいチャレンジをしています

「藤枝ノ演劇祭」という、静岡県藤枝市で行われる演劇祭の中で短編作品を書くことになりました。
白子名店街や千歳商店街などを街歩きをしながら、途中ふらっと演劇を目撃するという作品構成らしいです。

藤枝の人が藤枝を大切にしているからこそ、街ぐるみで様々な作品がお披露目される場だそうです。

「街と人」とをつなぐところに演劇がある、という演劇を劇場の外に開いていく活動をされていることに興味が湧いたし、しかも滞在して、街の人達の声や経験を聞きながら創作できるとのことで、これは自分の「演劇がもっと身近にある」という目標に一歩近づくのでは?と、作家としての経験が少ないにも関わらず応募してみました。

公募だったので、書類に思いの丈をしたため、オンラインでzoom面談をし、選んでいただきました。

そして、第一回目のフィールドワークとして、藤枝に日帰りで行ってきました。

家族に車で藤枝まで送ってもらい(ありがとう!)朝の9時30分に白子ノ劇場に到着。建物の2階にある劇場でロビーは広く、客席が小学校の椅子と思われる郷愁を誘う設え。さすがは商店街の一角、間口は狭く、奥行きの長いなかなか観られない珍しい劇場の形でした。

その後アーツカウンシルしずおかさんでやられている「マイクロ・アート・ワーケーション」の一つ、藤枝カラーさんが旅人さんのお話を聞く会に参加させていただきました。

の、前に。
ちょうど滞在したときが「藤枝大祭」の開催日の前週だったんですね。
そしたらとある地区の屋台がお祭りの練習をしていて。
とんでもない掛け声でして・・・

許可どりしていない動画しかないので、ぜひ検索等してみてください。

マイクつかっているけど地響きのような地鳴りのような声で。この迫力であと13個も屋台が出たら、街ごとひっくり返るのでは?と思うような熱気でした。

話を戻して、今回訪れた「マイクロ・アート・ワーケーション」は道端の小路で、藤枝のおみやげといえば?のお菓子を藤枝カラーさんが用意してくださっていて、藤枝名産のお茶と一緒にいただきながら、ピクニックのような感じのあたたかい空気感の会でした。

いただいたサッカーエース最中と藤枝かおり
このお茶びっくりするくらい香りがよいです

公官庁の方が参加しているのも面白い。
政治機能が文化という魅力を拾ってまちづくりになっていくのは、今後どのエリアでも起きていくのではないかと勝手に期待しています。

お話を聞いたところで、私たちは街歩きに移動しました。
白子名店街にある白子ノ劇場から出発して、旧街道沿いの商店をいくつか観させていただいたり、店主さんとお話させていただいたり。
商店街を一歩はいると住宅地があったり、隠れた名喫茶や料亭があったり、表と裏って感じで向きが違うのも面白かったです。

商店街
建物がこじんまりとしているので空の広さとのコントラストがよい


店主さんとお話していると、なんとなく商店街は男の人のほうが諦めていて、女の人のほうが希望を持っていそうでした。
あんまり性差で受け取りたくはないですが、女性の方が活力があるというか、まだまだやれるぞって感じが強く、見えている景色の違いはどこにあるのか気になりました。

旧街道のプライドも随所に感じました。
お話していても、旧街道としての誇りを感じるエピソードがたくさんあったし、いくつかの店舗には何百年と歴史があり、徳川家とのつながりがあるお店やお人がいらして、時間がここまで連綿と続いている、そんな感じがしました。

JRの藤枝駅が街道沿いにできなかったことで、このエリア一帯が旧市街と呼ばれ始めていることにも旧街道のプライドを感じました。
藤枝駅周辺が開発されていくなかで、商店街がどんどんシャッターされていく流れは仕方ないと思いつつ、”旧”市街という古くなったもののような扱いは様々な思いを呼び起こすのだと思います。

総じて感じたことは、みなさんあったかいということです。
お店に入ればお話させてもらえて、そんなの東京のお店だとあんまりなくなってきている(接客がマニュアル化され、インスタントになっている)ので、人と触れ合える温度感はとっても心地よかったです。

街道を入った中にあった料亭さんの入り口
植垣に敷居の高さを感じました

それでもみなさんが一様に「閉塞感」があるとおっしゃっていたので、外からふらっと行ったのではわからないなにかが眠っているのだと思います。

11月頭にもう一度藤枝に行くので、そこでもっと藤枝の真皮に触れられたらいいなって思います。
きっとそこに生活している人の呼吸を感じれないと今回のお話は書けない気がしています。

蓮法寺池公演の長いスライダーにも乗りたいなw


ということで今日から3日間藤枝に滞在予定です。
藤枝で感じたことはまた滞在後にまとめたいです。
またね。

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