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この1週間の練習のこと

すっかりnoteを書いていなくて・・・(書きたい気持ちはうずうずしてた)
この1週間もたくさんのことがあって、それでもみんな生きてるよね!という時間でした。
(夫が糖尿病になったnoteで巻き起こったいろいろもあり、そちらも向き合ってnote書きたい。。。)

今日はこの1週間、練習でやったことをつらつらと書留めます
※私の意向で「稽古」を「練習」と呼んでいます

の前に書き留めようとしている理由をば

あ、練習のことを書いていくのは、自分が立ち上げた団体の目指している
・俳優が自立して積極的に創作に参加する
・演劇をもっと身近に
というモットーの【俳優が自立して積極的に創作に参加する】に繋がっていくのですが、演劇の練習ってすごく閉鎖的だな〜と思っていて。

もちろん本番を上演して観ていただくというのが演劇のもっている効果と役割と性質なので、過程を公開する必要はないのかもしれないのですが・・・
この数年自分が身をおいた場で、練習の閉鎖的なところに怖さを感じる出来事に遭遇しました。

たとえば、創作の場で、臀部を触られたり、罵声を浴びせられたり、後ろから蹴りを入れられたり。
そういったことがありました。
そのとき「ハラスメント」とか「環境」というものにとても疎かったので、なにもしなかったし、声も上げませんでした。
でも周囲の人がその出来事に反応してくれて、無自覚であったことを自覚させてくれました。

私が団体を立ち上げたのも、こういった出来事を経て、俳優が演出家やプロデューサーといった力を有するものに支配されず、自立して創作できる場が必要だと感じたからです。

で、立ち上げた団体の創作の中で、その”力を有している”演出家・主催という立場になった私は、そういう上下の力関係がない環境を作るために、いろいろな手段で稽古場を公開していきたいと思いました。
私はあくまで俳優なので、演出家や主催というポジションについているのは団体の責任者という意味合いです。”責任者”でも力を有していると思っています。)

その一環が5月10日〜12日に行うリーディング公演であり、このnoteでの練習内容の公開です。

今度こそ練習内容の書留め

ではようやく本題。練習内容の書留です。(毎回前置きがながい・・・)

練習初日
 ■顔合わせ・趣旨説明
 ■自己紹介
 ■読み合わせ
  配役ではなく、1行ずつ順番に回して読む
 ■台本についてのみんなの感想など
 ■作家についての話
 ■おみやげ(「課題」のことを「おみやげ」と呼んでいます)
  ○1930年代について調べてくる

練習2回目
 ■ワーク
  ○練習場内を歩き回る
  ○ペアになって「おはよう」をひたすら交換する
   相手が言った「おはよう」を自分の体にいれて、「おはよう」を相手に返す
 ■おみやげの発表
 ■台本の読み合わせ
 ■役どころで一番親しい相手とペアになってそれぞれの関係性について話してみる
 ■おみやげ
  ○「時間」について調べてくる
  ○役それぞれの幸せはなにかを考えてくる

練習3回目
 ■ワーク
  ○練習場内を歩き回る
  ○ミラー
   ペアになって相手とは鏡の状態で向き合っている。
   相手の動きに合わせて動いてみる。
 ■おみやげの発表
 ■台本の読み合わせ

練習4回目
 ■ワーク
  ○練習場内を歩き回る
   □メトロノームに合わせて歩き回る
   □お題(運動会で1等を取った帰り道 など)を出して、その状況に自分をおいてみる
 ■本読み
 ■なぜリーディング公演をやるのかについてのディスカッション
 ■あらためて本読み

練習5回目
 ■ワーク
  ○練習場内を歩き回る
  ○ステータスゲーム
   トランプの数字で数がより小さい人を上位者として、お題の設定の中で自分のポジションがどのくらいかを図る
   1のカードを引いたら一番偉い態度・状態になり、10のカードを引いたら一番偉くない態度・状態になる
 ■本読み
  いままでより細かいフィードバック
 ■ワーク
  ○朝から夜までの1日を疑似体験してみる
   台本の設定が女学校なので、女学校の1日を1時間毎になにをしているかやってみる(授業だったり、お昼ごはんだったり)
   今日はランチタイムで一旦ワークは終了
 ■本読み

今日までの5回はこんな感じで進めていました。
自分のなかで、台本を読むことを繰り返すだけの練習がどれだけ効果的なのかわからないので、いろいろワークを組み合わせながら、少しでも台本や役と仲良くなれるように練習しています。

すごくよく空気が動いたシーンがあり、どんどん深めて行っているという感覚があります。
この作品はワークインプログレス形式でつくっているので、5月のリーディング公演がゴールではないのですが、どうしても「公演」とすると身構えてしまうので、創作の過程なんだ、ということを自分自身含め確認する時間でした。

なぜリーディング公演をやるのか、お客さんに開かれた場とは
ワークインプログレスで7月の本公演につなげていくとは

そういったことを丁寧にじっくりとみんなで話し合いながら、練習を進めています。
過程を見せていくことが少しでも意味があるように、また練習日記をつけていけたらなと思っています。

もし気になった方は、ぜひリーディング公演見に来てください!

記事を読んでいただいて面白いな〜とか思っていただけたらぜひサポートよろしくお願いします! いただいたサポートは創作活動に活かさせていただきます!! もしかしたら、創作活動でぎゅーっとなった廣川の心の栄養に使わせていただくこともあるかもです(笑い) ぜひ応援してください!!