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リーディング公演終わりました!!

終演から2週間も経ってしまいました・・・ご挨拶が遅くなりすみません。

おかげさまでリーディング公演、3日間怪我・病気なく終えることができました。
連日満席で、たくさんのお客様に見守っていただけたこと嬉しかったです。
ありがとうございました!!

初めての公演だったので、お客様にとって心もとない運営の部分があったかと思います。
でもあたたかく見守っていただきました。ありがとうございました。

リーディング公演の模様

今回のリーディング公演は2つの大きな目標がありました。

・お客様と演者との<観る観られるの関係性>を問い直す
 (お客様と演者との境をなくしシームレスに存在する)
・本公演へ繋がる創作の過程を公開する

この2つの大きな目標の中の創作は「私自身が今演劇をどう捉えているか」が問われる時間であり、終演した今、それがどう伝わったか気になっています。

どこまでお客様とシームレスにいられたのかは、率直に言うとまだまだ観る観られるの関係が残っていたなと思いました。
今できるベストであり、俳優の自主性・自立性を感じられたという点ではとても評価できるものでしたが、構造として、まだまだ演劇の関係性を断ち切れたとは言い難く、それは設えや「公演」と称することを含めたプロジェクトの打ち出し方に多くの問題があるように思いました。

これを普段の練習している場所で、無料で、「公演」と銘打たずに行った場合に、今回の試みとどれだけ観客と演者との関係性が変化するのかは今後検証してみたいと思いました。
(もしくは原っぱなんかでやってみたら・・??)

作品の創作の過程を公開するとしては、上記シームレスな存在になりきれなかったことにも繋がりますが、やはり「公演」という特性上、作品を届けるという思いが生じていた部分があり、「過程」としてどう機能していたのかは疑問が残る点です。こちらもプロジェクトの打ち出し方が大きく影響しているなと思います。
ただ、こちらに関しては本公演を完遂しないと判断できないところがあるとも思います。

2つの大きな目標に加えて、開幕前に心配していたのが交流会です。
正直に言うとどなたも残ってくださらなかったらどうしよう・・・という心配がありました。


<交流会とは??>
リーディング公演上演直後に、アフタートークのような形でお客様と私とで対話する時間のこと。 作品を聞いて感じたことや疑問点、価値観や本公演で見つめたほうが良いことなどを対話していく中で共有した。



しかしそんな心配は杞憂でした。
各回多くの方が残ってくださり、特に5/11の回は半数以上のお客様が交流会まで残ってくださいました。

5/11の交流会の様子。
幅広い世代の方から多様なご意見を伺うことができました。

ただでさえ上演時間だけで2時間30分(休憩含む)と長い作品だったにも関わらず、交流会でも闊達な対話ができたことは、本当にこのリーディング公演は演者とお客様と演出部とで一緒になって作ったんだなという実感が持てる時間と景色で、この試みが効果的であったことの証左だと思います。

交流会で特に驚いたことは、はじめて聞いた戯曲がどんなものであるか、お客様が非常に集中して聞いていてくださり、その間に多くの情報を理解し、ご自身の考えと照らし合わせて見入ってくださっていたことです。

よくそこまで初耳で!!と思うようなご意見が多く、お客様の想像力の豊かさを身をもって感じました。

また、この作品自体が持つ「強さ」が浮き彫りになりました。
作品が構造としても内容としても、さらにキャラクター描写にしても非常によく練られた強度の高いものなので、作品自体の上質さがよく伝わり、ますますこの作品を多くの方に知っていただきたいと強く思いました

さらに、環境が自然に変化していく劇場(黄昏時のため空の色の変化があったり、風の音などが影響する空間)だったため、その変化とともに楽しめたのもこの戯曲においては効果的だったと思います。

カフェムリウイ 屋上劇場の外観
風や天気、空の色など自然の変化が劇場にありのまま入ってくる素敵な劇場です

なにより、俳優が日々環境の変化を受け入れて、お客様との空気を受けて変化していく様は、ライブだからこその演劇の面白さがより明確になった時間でした。

俳優がそれぞれ自分の思う向き合い方を模索して、実践して戯曲と空間とお客様と向き合う姿に私自身がとても励まされました。

リーディング公演を経て座組内でフィードバックを行いましたが、その中でもリーディング公演を経たからこその意見や考えが多く飛び交い、今後の本公演の創作において非常に有意義な時間であったことは間違いないと思っています。

本公演に向けてこの作品の何を届けたいか。
そこをメンバーみなで定めて共有し、真摯に創作していきたいと思います。

ぜひ、本公演まで見守っていただけると嬉しいです。

この作品が届き、多くの方がこの戯曲の持つメッセージに思いを馳せる時間が生まれますように。

最後駆け足になりましたがこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

maars inc. 廣川真菜美

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