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公演のお礼の続き(今度こそ書ききりますので、相変わらずの長文です)

前回の続き
リーディング公演まではnote更新できていたので本公演のこぼれ話を。

リーディング公演終わって、本公演の練習までは1ヶ月ほど空けました。
そのまま突入したほうが勢いもあってよかったのかもしれないけど、交流会でのご意見を自分なりに整理したいのもあったし、出演者のみなさんの生活もあったので、もともと1ヶ月空けていました。

結果としてこの1ヶ月空けたことは私的には良かったです。
2つ前の投稿に書いたように2月から本格的に準備して、上演許可取って、翻訳して、会場押さえて、リーディングの練習やりながら本公演の準備をしていく・・・
更にそこにクラウドファンディングの準備と各所宣伝などが入ってくると、そのままの流れだったら多分全部が壊滅的に間に合っていませんでした。

なにより本公演の準備はリーディング以上に準備が必要なのに全然手がつけられていませんでした。
いわゆる演劇での上演にするならば客席や大道具を含めた舞台美術や衣装、音響照明というスタッフワークきちんと準備しなければなりません。

音響照明と衣装はそれぞれご担当いただくスタッフさんがいらしたので、自分の作品プランをお伝えして大部分おまかせできたのでとても助かりました。

しかし美術はどなたにもお願いしていなかったので自分で考えることになりました。
どんなふうにでも出来る新宿眼科画廊をお借りしたからこその演劇空間を作りたい。
リーディングはお客様を内包した形にしたけど、本公演はお客様に囲まれてかつ作品を体験していただく、地続き感が欲しい。

自分で思いますが、最初から要求が高い・・・
180度の観る観られるを指定されている空間のほうが、ある意味選択肢が定まっているのですが、360度どんなふうにでも出来るとなると選択肢が豊富過ぎていかようにもできる分、自分がなにをチョイスするかが大きな影響を作品に及ぼすという強い責任感が生まれました。

出演者の一人で衣装も担当してくれたキキさん(花香ちゃん)がボックスとかだけ置いてみる方が空間活かせるかもよ?とアドバイスをくれました。
なるほど、ボックスか!!!しかしもってない・・

知人に相談したら、ボックスは借りるより作っちゃったほうが楽ですよと教えてくれたました。
ボックスつくるのか!!!しかし叩けない・・・

そんな時、友人の高畑くんと他愛もないお話をしていた時に、倉庫に使っていない大道具があるよと教えてくれて、資料を見せてもらった瞬間

これ貸してもらえないかな??

とお願いしていました。
ベルベット調の布が貼られている道具で、世界観的にもバッチリだったし、使い方によって様々な形を産むことが出来る可動域が広い感じも最高でした。

このセットをお借り出来たことはほんとめちゃくちゃデカかったです。
このセットを活かせたら絶対やりたいことができる、という確信が得られて、一気に作品の形が見えてきました。

今回クラウドファンディングに挑戦していろんな方に応援していただきましたが、舞台の面でも本当にたくさんの方に力を貸していただきました。

宣伝美術もリーディング公演では自分で無料アプリでやっていたのですが、リーディング公演のお知らせを送った際に、茶谷果倫さんから、もし宣伝美術でお手伝い必要だったら声かけてくださいね!ってご連絡をもらえて即お力貸してください!とお願いしました。

表面
言葉が闇を作り出しているのがぶっ刺さりました

茶谷さんに台本をお送りして、私の作品のビジュアルイメージをお送りし、そこからこの素敵なチラシが誕生しました!

裏面
女の子からなにげなく言葉がながれ、監視されているようなビジュアル
まさしくこの世界観を表しています

こんな感じでどうでしょう?と送られて来た時に、私の描いていたイメージのまんまだ!!ってなってめっちゃ興奮しました。
言葉に押しつぶされてしまう感じや、その言葉が女の子から発されていること
しかも言葉が所有されていなく宙に浮いている感じがまさしく、他者を排除しようとしているときの空気感で、ものすごくいいビジュアルになりました。

プロすげー
この一言に尽きます

気づいたらいろんな方が手を貸してくださり、自分ひとりでやらねば!と思っていたのがどんどん紐解かれて形になり、走っていくだけになっていって、ほんと周りの方のお力でしかないを痛感した6月でした。

前ちゃんはスタッフ会議も全部出てくれて、私のやりたいことを私が言語化できていない時にすごく引っ張ってくれて、音響照明の富山さんは私が細かい音を言語化できていないくせに、こういうふうに伝えたいだけはあるものだから、そこから紐解いて世界観が描けるようにデザインしてくださって、舞台監督の水澤さんは残り数回のタイミングで、演出的にうまく行っていないところを指摘してくださって見失い始めていた作品のバランスを取れるようにしてくれて、舞台写真の井上さんは当日制作も入ってくださって、前ちゃんと私をいつも笑わせてくれて、しかもお客様を気持ちよく出迎えてくれて作品の出口の一番最初をめっちゃ整えてくれました。

全体を振り返っても前ちゃんの存在はとっても大きくて、前ちゃんいなかったらマジでぶっ倒れていたと思います。
ありがとう!!
めちゃくちゃ負担掛けたし、試演会もたくさん引っ張ってもらったし、私がめげそうなときはすっごく支えてくれて、感謝してもしたりません。

俳優のみなさんも、私の稚拙さから、うまく伝えられなかったり、どこかに負担が偏ってしまったりがあったなかで、時に話し合い、時に一緒に悩み、時に指摘してもらいながら、伝えたいことをぶらさずに同じ方向を見ようとしてくださったことは本当に心強かったです。

一緒の場面に出る俳優同士で打ち合わせしてくださっていたりして、演出が足りていないところを自主的に解消していただいたり本当にたくさんのことをしていただきました。

全公演終わったあと、ある俳優さんがこの現場があるまでは芝居を辛いって思っていることが多かったけど、ここに来てみんなが温かくて、この後も芝居頑張っていこうと思えたと仰っていて、ほんと人柄がとっても素敵な俳優さんに恵まれた現場だったなと思いました。

その人柄に頼りまくってしまった反省はめっちゃあります。

参加してくださった俳優さんにとって、この作品や練習や公演の時間が何かしらになったのであれば私はもうそれでよかったです。

ただ、理想と現実はまだまだ大きな差があって、それは自分の未熟さ故に埋められていないという悔しさともどかしさと歯がゆさがあるので、いつか理想にたどり着けるように日々たくさん吸収して、自分自身をちゃんとしていきたいなと思っています。

たぶん、満足できていない、反省があるってことはこれからも創作をしていくし、実践でしか改善できないこともあるとわかったので、次回もっと良い環境を作れるように努めて行きたいと思います。

今後の展望に関しては次のポストに

とにかく本当に学びしかない、超絶刺激的な5ヶ月でした。
飛び込まないと見えないことがたくさんで、これまで参加してきた全ての団体さんと主宰さんに感謝しかないです。
見えたものを大切にして自分の考えるより良い環境を作っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

本当に最後までありがとうございました!!

記事を読んでいただいて面白いな〜とか思っていただけたらぜひサポートよろしくお願いします! いただいたサポートは創作活動に活かさせていただきます!! もしかしたら、創作活動でぎゅーっとなった廣川の心の栄養に使わせていただくこともあるかもです(笑い) ぜひ応援してください!!