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九歯大学生さんからの講義グラレコ紹介:神経興奮 2021

 今回は神経線維の分類について紹介されています。自然界の生き物は捕食、天敵からの逃避など生き残るため、神経系の高効率的な情報処理が必要になります。神経線維の伝導速度を上げるため、進化の過程で2つの仕組みが獲得されました。1つ目は、軸索の直径を巨大化させることです。例としてイカの巨大軸索を挙げると、軸索直径は500 μm以上もあり、伝導速度は35 m/s程度です。2つ目は髄鞘を持つことです。例えば、ヒトの骨格筋運動線維(有髄線維)は直径15 μm程度しかありませんが、伝導速度は100 m/sにも及びます。髄鞘を持つことで伝導効率を上がる仕組みを獲得してきた”進化の力”は本当にすごいですね。(徐嘉鍵)

 それでは、「神経興奮」の講義で歯学科の学生さんに書いてもらった講義グラレコを紹介します。

図1

 局所回路電流の模式図を色分けでうまく示されていて、わかりやすい。神経線維の分類もよくまとまっています。🌸

図2

 講義要点を模式図で最大限わかりやすくし、凝縮した言葉でまとめてくれています。一目瞭然‼ 表現力が素晴らしいです❕

図3

 各神経線維の直径と伝導速度を矢印で表現していて、イメージしやすいです。軸索の断面もリアルで、跳躍伝導の説明もよくできています。

 今回も物理的な知識が多くて、難しいところが多いと思われます。にもかかわらず、講義内容を色分けや模式図などを利用して、自分なりに工夫したて要点をまとめてくれています‼ 今後も素晴らしい講義グラレコを期待していきます。

2020年の講義グラレコ優秀作品



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