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"MRONJ"って何? #00078

骨粗しょう症治療薬の副作用「薬剤関連顎骨壊死」です。最初にMRONJと聞いた時は麻雀ゲームのタイトルかな?と思いました。(船原)

 MRONJシリーズが長らく続きましてやっと本命のお話しです。MRONJは2003年に顎骨壊死(BRONJ)として報告されてから、今も解明に向けて研究が続けられている歯科・医科のホットトピックです。今回は①現在MRONJと呼ばれるに至った簡単な歴史②診断基準③現在言われているリスク因子(ポジションペーパー2016)について10分程度でお話ししています。その後、がん治療にも骨粗しょう症治療薬は使われる、というプラスアルファについて3分程度お話しをさせてもらいました。

01:35 "MRONJ"の歴史
03:21 写真で見るMRONJのStage
04:36 MRONJの診断基準
06:34 MRONJの発症リスクまとめ

補足・訂正

 5分15秒あたりで放射線性顎骨壊死(ORN:OsteoRadioNecrosis)についてテロップ補足があります。薬剤関連ではなく放射線性。どんな病気かというと、がん治療にはがんに放射線をあてる治療(放射線療法)があります。がんが頭頸部(頭・首部分)の場合、その放射線が口の部分(上下の顎)にあたると、その部分の骨が放射線によってダメージを受ける&口という特殊な器官のリスクが重なり、発症することがある顎骨壊死です。診断の際に、それは放射線によるダメージのせいなのか、薬のせいなのか、を考える必要があるので、診断基準に「顎骨への放射線照射歴がなく、」という文言が入ります。


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