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平惟安とクルス・エリサルデ【架空国家を作ろう!そして、架空国家の民になろう! Part 11】


  前回の記事を読んでくださいね。読まないと、我々の話はチンプンカン
  プンだと思います。


  たしかに、チンプンカンプンだろうね。

  なぜなら、今から話そうとしているのは、架空の人物と架空の人物のこ
  とだからね。


  特異な状況ですよね。


  前回は、日系エリサルディア人のルーツが日本の平家にあるということ
  を話したね。


  1185年に壇ノ浦の戦いで敗れて、船で逃げていた平家の平惟安(たいら
  のこれやす)とその家臣たちは嵐に遭い、船が転覆し、荒れた海へと投げ
  出されてしまった。

  しかし中国(宋)の大商人の船に助けられ、平惟安たちはその大商人の下
  で奴隷として労働することになった。

  10年後に惟安たちは、スペインの探検家クルス・エリサルデに売られ、
  奴隷身分のままであるが、エリサルデ隊のメンバーとなり、世界各地を
  探検することになった。

  その探検の中でエリサルデ隊は未発見の島々を発見し、その土地を隊長
  のエリサルデの名から「エリサルディア」と命名した。

  平惟安とその家臣たちは、現在の日系エリサルディア人の祖となった。

  という感じでしたよね。


  全くもってその通りだよ。

  今回は、平惟安とクルス・エリサルデがエリサルディアに到達してから
  の話をしていくよ。


  お願いします。


  平惟安とその家臣たちはエリサルデ隊の一員としてエリサルディアに上
  陸すると、そこに住んでいた先住民を討伐・駆逐しながら探検を進めて
  いった。

  しかし平惟安たち日本人はエリサルデ隊から離反し、先住民の討伐・駆
  逐を続けながら独自の勢力圏を拡大していき、その勢力圏を「平国」と
  自称するようになった。

  クルス・エリサルデの方も同じように勢力圏を拡大していった。

  しかし、ほどなくして平惟安は自身の勢力圏内で大規模な鉱山を発見
  し、その鉱山で先住民たちを奴隷労働させるようになった。このことを
  先住民から聞いたクルス・エリサルデは、鉱山と鉱山資源を奪取するた
  めに平惟安の「平国」に侵攻した。

  こうして平惟安とクルス・エリサルデの戦争が勃発した。

  その結果は‥‥‥


  ‥‥‥‥‥‥‥‥


  ‥‥‥‥‥‥‥‥


  ‥‥‥‥‥‥‥‥なんで黙ってるんですか。


  どうしようか?

  平惟安とクルス・エリサルデ、どっちがこの戦争に勝利したことにしよ
  うか?


  決まってなかったならさっさと言ってください。

  ‥‥平惟安たちが勝つことにするのはどうでしょうか。彼らは元々は武
  士ですよね。武士としての力を発揮してほしいです。


  なるほど。いいね。

  じゃあ、その戦争では平惟安たち日本人が勝利し、敗北したエリサルデ
  側は撤退していった。クルス・エリサルデも戦死した。

  ということにしよう。


  クルス・エリサルデをもう退場させるんですね。


  なんか良くない?

  探検家として新たな土地を発見して、その土地に自分の名前を付けるこ
  とができる。これって探検家として最高の業績で最高の栄誉であり、歴
  史にも名が残るのに、結局は悲劇的な最期を迎える。

  これってなんか良くない?


  分かりません。


  あと、国名の由来となった発見者クルス・エリサルデに非業の死を与え
  ることで、エリサルディアという土地・国家が血塗られた歴史を歩み始
  めるということを暗示したいという目的もあるんだよ。


  やっぱり流血量の多い歴史・土地を作るんですね。

  まぁ、別にいいですけど。クルス・エリサルデさようなら。


  飲み込みも切り替えも早いね。結構あっさりとしてるね‥‥。

  クルス・エリサルデにはせめて、かっこいい退場シーンを用意するよ。

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