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あんなに美味しそうに食べる人が、悪い人な訳ないって。

なんとなく見始めた映画で、心が落ちついた話。

ちひろさんの漫画を読んだこともないし、有村架純さんのファンというわけでもない(これは少し嘘笑インスタとかはフォローさせて頂いています!)のだけれども、夜ふと映画が見たいと思ってネトフリ散策をしていたら、この映画に出会いました。

出会ったって言い方は大袈裟かもしれないけど、一言でこの映画の感想を伝えるとしたら
”こんな人間になれるといいな”ですね。

素敵な女優さんですよね


元々風俗嬢として働いていたちひろさん。
でもある日、海辺の小さな街のお弁当屋さんで働き始めてそこから話が淡々と進んでいきます。
人と自分と向き合い、心のままに生きていく。一つ一つの言葉がちゃーんと胸に染み込んでいくような台詞がたくさんあって、、、静かに見入ってしまった。そんな作品でした。

ちひろさんの誰にでも分け隔てなく接する姿に羨ましいなと感じてどんどん惹かれていったのかもしれないと感想を書きながら思ってます。



私は周りからどう見られているのかを
気にしていないようで気にしてる人間だなと最近気がついて。やっと自分を客観視できるようになったんです。

自分の弱いところや嫌な部分に目を背けていたけれど、24歳になってようやく向き合えるようになりました。
だからこそ、この映画に出会えてよかったです。結構自分の悪いところばかり見えてきて、結局何やってもうまくいかないんだろうななんて思ったりしていた時だったので、自然と背中を押してくれる?ハグしてくれているような?そんな温かい映画を見られてよかったです。

人はご飯を食べる。
食べることは生きることでもあり、悲しみや孤独を癒してくれるんだって言うんです。

お弁当ってなんて幸せなんだろう


この映画の監督、今泉力哉さん。
私はこの方の映像に惹かれてしまう傾向があります。

前に映画化してる「愛がなんだ」これも今泉さん。なんとなく見始めて最後には携帯を置いて、早送りもしないで見入っていました。
なんか多分、人間模様がうっっと心に入り込んでくる作品が好きなんだなと。


この映画で印象に残っているのは食べ物。特に焼きそばが美味しそうすぎました。
テッカテカのソース焼きそばの上に、目玉焼きがのってて、脇にはお弁当用の小さなウインナーが乗って最高だなと。

曇りの日だけど生暖かい5月の中旬。
もうすぐ梅雨が来るんだなって。このなんとも言えない温度感と深いため息をつきたくなるような淀んだ空。そんな感覚が雰囲気が、ちひろさんから伝ってくる。

ちひろのことをなんでアルバイトとして雇ったんですかって、パートのおばちゃんが尋ねるシーンがあって。
そしたら店長は、
「あんなに美味しそうに食べる人が、悪い人なわけないって」そんな風に言ってました。

私の友達にも、美味しそうににご飯を食べる子がいます。その子と出会って15年目ぐらいかな。
ほんとにいい人ですその子。最近会えてないけど、元気にしてるかなあ。


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