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年齢の品格「考えておく」の返事で期待する年齢と「先がない」と諦める年齢

何かをお願いして「考えておきます」と返事をもらった時、あっさりと断られることなく一歩前に進んだと期待して張り切ることができたのは若き頃であって歳を重ねるごとに「先がない」と諦めるようになってくる。そもそも「考えておきます」という返事の大半は、言うまでもなく断り文句だといっていい。しかし経験の浅い若き頃には、丁寧に断られている事が分からず張り切ってしまう。それにより成果が得られたこともあるだろうが、経験を重ねるうちにその事が切に分かるようになってくる。その上、相手の迷惑を顧みず押しかけることに引け目というかこの年齢になってからの常識を考えるようにもなってくる。これは私だけかな。

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つい先日のことだが、何年かぶりに或会社へ提案に行った。その結果、「考えておきます」という返事で終わった。なるほど興味がなかったんだと受け止め即座に他をあたることにした。すると他社ではその提案がスムーズに通った。つまり「考えておきます」というあいまいな返事に惑わされることなく、他をあたったほうが待つ無駄が省けるということである。その後、最初に提案した会社から依頼が入るが時はすでに遅し、他社との契約に至った経緯を知らせると立ち位置が逆転する。そうなると両社を天秤にかけて交渉が進めれるため、へらへら頭を下げることもなく、しつこくお願いに行くこともなく歳相応のやりとりができるようになる。ある意味汚い手口かもしれないが私的には交渉術のひとつとして使うことがある。

「考えておきます」という返事で諦めるのはネガティブ志向と思われがちだがその裏にはこういった策略を含めた提案書(企画書)を作っておくわけである。歳をとればしつこく押して、押しての営業は、年齢の品格からして控えたいと思うのでございます。

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