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ChatGPTに「要件定義」をさせてみた

はじめに

開発において非常に重要なプロセスである要件定義ですが、他業務やスケジュールに圧迫され細かい箇所まで考えられずに仕様の考慮漏れが発生したり、そもそも長々と仕様を記載するのが大変だと思っているPMもいると思います。

「自然な返答ができる」と話題になっている、ChatGPTを用いて要件定義・タスク分解がどの程度できるのか、ホテルの予約システムを例にPMとして働かせてみました。

ChatGPTとは

OpenAI が開発している GPT-3という言語モデルをベースにしたwebアプリケーションで、質問に対して自然な返答をしてくれます。
https://chat.openai.com/

GPT-3自体は、2020/09頃にOpenAIからAPIが公開されておりますが、chatGPTで用いられているモデルはより自然な会話ができるように再学習や人間のフィードバックに基づいた強化学習を行っているようです。
https://qiita.com/omiita/items/c355bc4c26eca2817324

ChatGPTに聞いてみた

まずはざっくりと質問をしてみます。


ざっくりとした要件を洗い出してくれました。管理画面までを含めると仕様が膨大になるため、今回は「2.予約管理」に絞ってより細かい要件を質問していきたいと思います。

検索条件についてアイデアを求めてみます。

提示されたアイデアに地名を追加してより要件を具体化してもらいましょう。

まだ粒度が荒いので、より要件を細分化してもらいましょう。

検索画面の検索仕様についてのみ回答がきました。検索結果画面についての情報がないため、検索結果画面についても詳細の仕様を詰めてもらいましょう。

検索結果画面の要件の整理がある程度できました。要件に「画面上部にマイページへの導線を追加する」を追加し、フロントエンドとバックエンドにタスクを分解してもらいましょう。

各タスクの要件を詳しく聞いてみます。

「ページネーションを実装する」これはフロントも関わりそうですが、必要なAPIについては一通り整理してくれた印象です。フロントエンドについても聞いてみましょう。

回答が途中で途切れてしまい、再度回答してもらったため途中から記載の形式が変わってしまっていますが、要件定義とタスクの分解はある程度できたと思います。詳細要件を精査しデザインを作成すれば開発へ依頼できる状態になったのではないでしょうか。

さいごに

考えていた以上にざっくりとしたお題から要件定義・タスク分解がしっかりとでき驚いています。ChatGPTすごいですね。。。
詳細要件の決定や精査は必要になってきますが、0から要件やタスクについて考える必要がない状態まで要件定義してもらうことができました。
今回は、プロンプト(ChatGPTへの質問文)を工夫せずに聞きましたが、施策意図・背景情報の提示によりChatGPTの回答の質が向上するため、PMが要件定義から解放される世界がすぐ近くに来ていると思います。

PM業務は要件定義以外にも多々ありますが、ChatGPT等のAIにより代替することができるのではないかと考えております。ChatGPTに代替されると現状のスクラム開発の体制や運用も大きく変化し、ChatGPT等のAIとともにスクラム開発を進めていくのが当たり前の世界になると思われます。弊社ではChatGPT等のAIをスクラム開発に組み込むプロダクトの開発を進めております。ご興味ある方は下記までご連絡いただけますと幸いです。
shin@managetech.io


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