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敵が友となる時、敵を滅ぼしたと言えないかね?(リンカーン)

【考えるヒント】
敵対する相手が、最終的にどうなることが、私たちにとっての勝利なのか。よく敵を叩き潰すと言うが、それは、敵という存在をすべてゼロにするということではない。そんなことは中々
できない。そうではなくて、敵の自分に対する負の感情(=敵愾心)をゼロにすること、また
は、正反対の感情にすることだ。つまり、敵対する感情を消し去って、逆の感情である好意を持つ
状態にすることが、敵対する相手に対する勝利だ。そして、それは、逆も真なりだ。つまり、
自分が相手に好意を持つ状態になることでもよい。


人間社会は、各々の利害関係が生まれる場所だ。だから、協力関係だけではなく、敵対関係
になることもある。そして、それらの状況を上手く活用しながら、いろいろなことを進めてい
くことが人生だ。しかし、敵対関係が大きくなればなるほど、私たちの人生は、中々思うよう
には、進んでいかないものだ。だから、協力関係を築けるように、私たちは、配慮に配慮を重
ねて生きていくのだ。


だから、私たちの目的の実現に向けた最大の手段は、他人との協力関係を築けるようになる
ことだ。だとすれば、敵対関係が生じたら、最後は、相手と協力関係が築けるようになるとこ
ろまで、考えることだ。つまり、相手が、この自分を信頼に足る人間だと思えるようになること
だ。そのことを念頭に置いて、私たちは、敵対関係の状況と対峙することだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年12月10日(金)VOL.5348 
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)

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