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自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ。(岡本 太郎)

【考えるヒント】
私たちには、無意識の防衛本能があるから、中々自分を直視できない。自分を守るということが、私たちには、中々理解できない。自分を守るということが、結局、今の自分を守るということになってしまい、今傷つかないことだったり、今体面を保つことだったり、今何事もないように振る舞うことだったりする。しかし、そのような防衛は、実は自分を守ることにはならない。それは、自分の今を誤魔化しているからだ。そして、この先の自分を守ってはいないからだ。

今守らなければならないのは、命だけだ。その命が守られれば、次に大切なのは、この自分を成長させて、将来に対して自分をまだ見ぬものから守ることだ。無意識の自己防衛本能は、今を守るが(当然本能なので、命を守る機能があるから、今を守るのだが)、私たちの人間社会では、この先の自分を守ることの方が圧倒的に大切なことだ。なぜならば、命の危機はそうそうやってこないからだ。

だから、無意識の自己防衛本能を意識的に抑えて、自分の今を直視することだ。自分の何がダメなのか。自分の何が汚いのか。自分の弱さは何なのか。どうしてこんなに卑怯なのか。醜い自分を直視することだ。ここからしか、本当に自分を守ることは達成できない。誤魔化して生きることを止めない限り、自分を守れない。だからこそ、勇気を持って、自分を直視することだ。自分一人だけがダメなんじゃない。皆ダメなんだ。だけど、皆ダメなことからスタートするんだ。誤魔化すな!ここからスタートだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年9月20日(月)VOL.5289     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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