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【遠回りなアウェイ遠征記】山形編

せっかくアウェイへ行くなら、なるべく寄り道をしたい。

小さい頃から旅行好き、乗り物好きだった。
行ったことのない場所へ行ってみたい。
色んな乗り物に乗ってみたい。

そんな想いから、アウェイ遠征の際は(予算や時間が許す限り)なるべく寄り道するようにしている。

その結果、アウェイ遠征がとんでもない遠回りルートになることが多い。

実際に過去に行った遠征ルートをいくつか挙げてみる。
・紀伊半島ぐるり一周 名古屋遠征
・太平洋12時間の船旅 味スタ帰りの八丈島
・瀬戸内海8つの島巡り 讃岐遠征
・東京→横浜 路線バス乗り継ぎ遠征
・東京湾フェリーで行くフクアリ遠征
etc...


そこで、これまで僕がやってきた"遠回りな遠征"について、その遠征記をいくつか書いてみようと思う。

というわけで、第一弾は昨年3月の山形遠征

東京〜山形間を鉄道移動する場合、山形新幹線に乗るか、仙台経由で行くのが一般的。

だが、この遠征ではあえて遠回り
下の地図に赤線で示したのが今回のルート。
日本海側から山形県に入り、庄内地方を観光した後、NDスタのある天童へと向かった。

大宮から天童まで、山形新幹線で真っすぐ行けば約340kmのところ、実に1.7倍となる580kmの道程だ。

「走る美術館」に乗ってみた

2017年3月25日(土)。山形戦の前日。

まずは上越新幹線に乗り、新潟県の越後湯沢へ。
この遠征のお目当ての一つ、越後湯沢〜新潟間を走る「現美新幹線」に乗車。

現美新幹線のキャッチコピーは「世界最速の芸術鑑賞」。
車内にはアート作品が展示されており、移動しながら芸術鑑賞ができる「走る美術館」だ。

車窓もまた綺麗だった。
雪景色にあまり縁のない福岡で育ったから、一面の銀世界にはワクワクする。

車内にはカフェもあり、作品を観ながらデザートや飲み物を楽しめる。
「コシヒカリジェラート」はお米のツブツブ食感が新鮮で美味しかった!

越後湯沢から新潟までの50分間、芸術鑑賞・雪景色・スイーツを満喫し、実に優雅な気分に浸ることができた。

日本海側を北上、庄内地方へ

新潟からは普通列車に1時間半ほど揺られ、新潟県北部の街・村上で途中下車。
偶然にも村上駅前ではお祭りをやっていて、地酒が振舞われていた。

午前中から旅先で飲む地酒、最高である。

村上から特急いなほに乗車。
進行方向左側、海側の席に陣取る。
日本海の景色を眺めながら駅弁ランチ。

列車は羽越本線を北上し、山形県の庄内地方に到着。
鶴岡で列車を降りて、出羽三山の一つ・羽黒山ヘ。
バス停から山の中の雪道を歩くこと約20分、現れたのは…

国宝・羽黒山五重塔
静寂に包まれた山奥の空間に、雪が降り積もる五重塔。
今までに味わったことのない、荘厳な雰囲気だった。

羽黒山の次は酒田市内を観光。
酒田は、江戸時代に北前船の寄港地として栄えた港町。
明治時代に建造されたレトロな山居倉庫や、飛島への船が出る酒田港を散策。山居倉庫はNHKの朝ドラ「おしん」のロケ舞台にもなった場所だそう。

酒田で夕食の後は陸羽東線に乗り、最上川に沿って新庄へ(既に夜だったので最上川の景色は見えなかった)。この日は新庄に宿泊。

将棋の駒とカリーパン

一夜明けて3月26日(日)、試合当日。

新庄から奥羽本線で天童へ。
天童は将棋の駒で有名な街。
モンテディオの試合日には、天童駅でアウェイサポーター向けに将棋の駒のプレゼントがある。先着順で20個用意されているのだが、1つ1つ違う言葉が書かれていて面白い。

そして、いよいよスタジアムへ。

山形の名物スタグルといえば「炎のカリーパン」
普通のカリーパンだけでなく、対戦相手にちなんだ具が入るメニューもあるのが特徴。この日は「明太子入り」「鉄鍋餃子入り」「ラーメン入り」があった。


メインの試合のほうは、この日の山形の気候のようにとっても寒い内容で…0-0の引き分け。
ちなみに帰りは普通に山形新幹線で帰りました。天童から大宮まで約3時間半。
新幹線、やっぱり速い!

以上、1泊2日で山形県内をぐるりと巡った遠征でした。
明日の山形戦、現地組の方はぜひ楽しんできてください!
そして勝点3のお土産をお願いします!!