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確執というもの

 UNIONが終演したけど、これから何回かやってく演目だって言ってたから、これから私は何回もソルと手を取ることになる。
 ソルは私のリアルを円さんが取り込んでくれて、シーンを創ってくださったキャラクターだ。今までやったどのキャラクターよりも親しみ易くて、難しかった。

 私はキリスト教(プロテスタント)なのだけれど、自分で望んでそうなったわけじゃなくて、産まれてすぐに勝手に洗礼受けさせられて、キリスト教の保育園通わされてて、家でも聖句と聖歌が周りに溢れてる環境で幼少期を過ごしてしまったために、立派な宗教3世に育ってしまったのである。
 てかもう先祖がいつからキリスト教徒なんかわからんから、自分が何世だかも知らんけど、私の知ってる範囲ではじいちゃんが敬虔なプロテスタントで、私に洗礼受けさせたのは多分ばあちゃんなので(じいちゃんは私が母親の腹んなかいる時に他界してしまったので)、3世ってことにしとく。これで洗礼受けさせたのは母親でした~とかなったら、いよいよだなぁと思う。

 なんで父親じゃなくて母親のことばっか話すのかは、父親は元天理教の現無宗教だから。死んだ後墓とかどうすんだろと思うけど、そもそも同じ墓に入るとか家父長制びたびたシステムはナンセンスなので、みんな宇宙に霧散させます。ええ。
 だから主語が母親は~になるんだけど、加害の透明化ではありません。色々紐解いていくと悪いのは男なので。そう私と母親の間には、母と子のフェミニズムに宗教問題が関わってきて色々ややこしいんですね。

 新興宗教の2世が問題になってるニュースとか見て、「新興宗教はヤバイな~うちはキリスト教だしちゃんとした宗教だし安心だ~~」とか思ってた時期も有った。でも全然安心でもなんでもなかった!!私も新興宗教の宗教2世となんもかわらん!!!
 稽古中に円さんに言われて気づいたんだけど、なんか私が哲学とか宗教学とかが好きだったのも、本当は無意識下で薄々おかしいことに気付いていたけど、幼少期に植え付けられたことを正当化する理由を探していたからかもしれない。老荘思想すきだけどね、それも果たして本当なのかね。

 愛恵という名前も、字面は好きだったけど、背負わされたものがアガペーなのまじ何?って感じ。「恵」の文字は母親からも取ってるしね。まじ何??え、ほんと何???なんか改めて由来を文字化したら全然好きじゃ無くなってきた。嫌いかも、てか嫌いだわ。は?なんで母親の名前入ってんの??

 まあそんなこんなで、色々な呪縛から抜け出すために親に黙ってしれっと一人暮らし始めようとしてるんだけど、秋口に始められたら良いな~とか思ってたら、この間母親と朝からバトってその日1日フラバに悩まされたので、もう一刻も早く出ようと思う。お金とかはなんかもう、最悪どうにかなるんとちゃいますかね。稼ぎ口も見つけたし。

 母親と喧嘩を重ねる毎に、私のフェミニズムの解像度が上がっていくので、母親がどんなカルマに囚われていて、今どういう状況で、今私にどういう呪いを掛けているかを全部理解してるし、説明できるけど、本人には絶対に教えてあげない。だって私はこの本読みなって魂の殺人と、上野千鶴子先生のフェミニズムの本紹介したし。それ読まないし。トレメンドスの作品観に来ないし。インサイトが違う状態でこちらを論破しようとしてくるひろゆきもどきなので。

 でも多分家を突然出ても、母親は遅れてやってきた反抗期だと思うんじゃないかな。てか私が反抗期無かったの8割キリスト教のせいなので、あながち間違いじゃないのかもね。

 玄関先にある枯れたサボテン見て、まあそういうことだよなと思う。私は人間なので逃げます。自分で最低限の水は確保します。

 きっと私と同じ状況下にいる人間は世界中にいると思うので、そんな人たちにソルと一緒に言葉を届けたいなと思う。

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