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私の靴歴2

オールデンのコードバン プレイントゥを手に入れた私はとにかく大事に履いた。靴ブラシも買って履いた後はちゃんとブラッシング。雨には濡らさないようにしていたが、それでも帰りに雨に降られた日は、キツく絞った濡れタオルでアッパー全体を拭き、全体にたっぷりとディアマンテクリームを塗った。幸い目立った雨じみができたことは未だににない。履きこんでいく度に増す、オールデン バーガンディコードバンの輝き、独特のシワに深く惹かれていった。コードバン 靴の虜になった私は、次のオールデンを探していた。そんな時、オールデンのミリタリーコードバンブーツを目にした。原宿のBeamsで実物を見て「これは欲しい!」すぐさまそう思ったが、日本で買うと高いし、海外で買えないかなと日々過ごしていた。

そんな時、友達が結婚式をハワイであげることになった。「おおお、これはキタ!」と私は思った。ハワイのワイキキにはレザーソウルというオールデン を中心に扱う店があった。友達を祝うのと同時に2足目のオールデンも購入できる一石二鳥のハワイの旅に出発した。ハワイに着くと地球の歩き方の地図を見ながら一目さんにレザーソウルに向かった。当時のレザーソウルは雑居ビルの中の2階にあった。ウィンドウなどはなく、マンションのドアが開きっぱなしになっている小部屋だった。小部屋の中に入ると、棚にオールデンが数種類並んでいた。私はとにかくプレイントゥのブーツが欲しかったのだが、ちょうど売り切れており、その姿はなかった。当時、オールデンは日本でも海外でも飛ぶように売れており、入荷してもすぐ無くなるのが常だった。「どうしてもコードバンブーツが欲しい」私は、目の前にあったコードバンのブーツを手に取り、サイズ伝えた。運良くそのブーツの在庫はまだあった。確かラスト一足だった。そのブーツはオールデンのバーガンディコードバン インディーブーツ。ミリタリーブーツとタンカーブーツは見たことがあったが、コードバン インディブーツは初めて見た。当時、この型は日本には輸入されてなかった。Uチップのそのブーツを履いて鏡の前に立ってみると、間違いなくカッコいい。足首まで輝くバーガンディコードバン、これは、堪らない。値段も日本で買うより安い。私は即決した。おまけでシューツリーをつけてくれるキャンペーンをやっていたので、伝えてみるとシューツリーは在庫切れなのでと、代わりにお店用のオールデンのシューホーンをくれた。良く売っている緑のプラスティックのそれではなく、ゴールドの金属のものだった。このシューホーンは今でも愛用しており、宝物である。支払いを終えると、私は靴を持ってすぐにホテルに帰り、部屋で試着した。コードバンで足首まで包まれる感覚はまさに最高。常夏のハワイでブーツを履いて大興奮。部屋のクーラーを効かせてオールデンの映るホテルの鏡を長い時間見ていた。ちょうどホテルに例のシワつけに最適なボールペンがあったので、その場でシワつけも行った。Uチップはプレイントゥと違ってシワつけが難しく、若干左右非対称になって悔やんだ。その後、このブーツはとにかくガシガシ履いた。これで2足になったオールデンだが、頭の中は次のオールデンを目指していた。オールデンの旅はまだまだ続く。

ハワイ ワイキキのレザーソウルで買ったオールデン コードバン インディブーツ。




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