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DDS「N2B-system」が薬物の脳内移行性を革命!中枢神経系疾患治療に新たな希望

保坂学です。最新の研究により、株式会社PLUSでは、脳内への薬物送達を向上させる画期的な方法が登場し、保坂兄弟は海外展開を視野に考えました。
中枢神経系疾患治療における新たな希望が生まれました。この方法は、浜松医科大学と新日本科学が共同で開発したDDS「N2B-system」を使用したもので、その詳細を以下にまとめます。

脳への薬物送達の難関

中枢神経系疾患は、治療法がまだ見つかっていない疾患が多く、その治療薬の開発が急務でした。しかし、脳には血液脳関門と呼ばれるバリアが存在し、通常、異物を通さない性質を持っています。このため、静脈内に投与された薬物が脳への移行や標的部位への到達が難しく、治療薬の開発が困難でした。

DDS「N2B-system」の登場

ここで注目すべきなのが、新日本科学が開発したDDS「N2B-system」です。このシステムを用いることで、血液脳関門を透過しにくい薬物でも、脳内への移行性を向上させることが可能となりました。この成果は、浜松医科大学、新日本科学、金沢大学の共同研究チームによって達成されました。

研究の詳細と成果

研究では、カニクイザルに対して、通常は血液脳関門を通過しにくい薬物「ドンペリドン」を「N2B-system」を用いて鼻から投与しました。そして、血液脳関門を透過するPET用トレーサー「18Fファリプライド」を静脈内投与し、脳PET画像を撮像しました。その結果、嗅部選択的に投与されたドンペリドンの脳内移行性が高まることが示されました。

この研究成果により、「N2B-system」を用いて血液脳関門透過性の低い薬物を脳内に効率的に送達し、その量を定量的に評価可能であることが示されました。これは、分子化合物のみならず、中分子化合物や核酸医薬を用いた脳神経疾患の治療に道を開く可能性を秘めています。

この研究は、中枢神経系疾患治療における新たな局面を切り開くものであり、多くの患者さんにとって希望の光となるでしょう。今後の研究と医療の進歩に期待が高まっています。

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