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【雑感】上島竜兵さんの自殺のニュースで感じたこと


こんにちは、ゆーいちです。
かなり長くなってしまったので、目次と要約を書いておきます😅

【目次】
【1】ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの自殺のニュースで感じたこと
【2】日本の自殺者数や自殺の背景について
【3】ウェルビーイング(幸せ)の条件(因子)について
【4】自分はいま何をしているのか?今後どうしたいと思っているのか?

【要約】
ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの自殺のニュースから、自分の同級生の自殺の背景と照らし合わせて、日本の閉塞感や課題感を解決していく為に、いまの目の前の保育園の経営からコツコツやっていっていますよ、的なお話しです^^

【1】ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの自殺のニュースで感じたこと

昨日、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの自殺のニュースがありましたね。
世代的には、とても愛着のあった芸人さんだったので、驚きと共に「やっぱりか〜」という感覚がありました。

「やっぱりか〜」の理由を話せば長くなるんですが、話していきますと、まず、自分は、翠嵐高校時代のサッカー部の同級生を2名亡くしています。

一人は、大学受験の浪人の時に受験ノイローゼで。
もう一人は社会人になってから、仕事で鬱になり、復帰してから自宅で自殺をして亡くなっています。

2人ともに共通する点としては「真面目」だったんですよね。

受験ノイローゼで亡くなってしまった小串くん(おぐし)は、高校受験も地力で勉強してきたコツコツタイプで、おそらく代々木ゼミナールの予備校スタイルや、模試などの偏差値の比較や合否の大学の偏差値などで、自分の立ち位置が許せなかったのかなと、いま振り返ると感じています。
(ちなみに、自分は城南予備校だったので、浪人時は全く接点が無く、名古屋大学に受かって名古屋に引っ越して新生活するぞ、というタイミングで訃報を聞きました)

仕事で思い悩んでしまった板岡くんは、サッカー部のキャプテンを引き受けてくれていた人で、一見すると飄々としているようでいて、内面は内気で真面目な印象だったので、単純に会社の方針や職種、人間関係で思い悩んでしまったのかなと思っています。
(人材紹介をやってきて、たくさんの転職希望者と面談してきて感じることは「働きやすさは、直属の上司との人間関係が大きいな」と感じています)

(またアドラーも「全ての悩みは対人関係の悩みである」と言っています→まだ動画をご覧になっていらっしゃらない方はぜひお手隙な際にご覧頂ければと思います🤲)
https://www.youtube.com/watch?v=sMZy0SLQUiU&list=PLQvSNdhtJ3u6ZYIOpv-iS14AYKSmFarKB

2人ともその「真面目さ」ゆえに、手を抜くことや逃げることが出来なかったのだと思っています。

で、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんも、画面上でしか拝見していないですが😅とても繊細で真面目な方だなぁという印象だったので「やっぱり真面目だと、ふとしたタイミングで追い込まれてしまいがちだなぁ…。また日本という国の文化やこれまでの資本主義の考えでは、なかなか抜け出しづらいよなぁ…」と感じた、という経緯です。

【2】日本の自殺者数や自殺の背景について

話しを広げると、ご存じの通り、日本は世界的にみで自殺が多い国で、令和3年度の自殺者数は21,007人でした。

主要国で比較すると、自殺者数はフィンランドやロシアに次いで3位で、自殺率も韓国、ロシアに次いで3位となっています。
(寒い地域はアルコール依存症と日光不足、韓国は軍隊文化が背景にあるそうです)

また、日本での自殺の年齢層は、働き盛りの50代が最も多く、次いで60代、40代、30代の順で、若年層の自殺率は世界でトップクラス。しかも、日本の15歳から39歳の死因の第1位が自殺で、事故死よりも自殺が多い国は日本のみとのことです。

・令和3年度中における自殺の状況

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R04/R3jisatsunojoukyou.pdf

・諸外国における自殺の現状

https://www.mhlw.go.jp/content/h29h-2-3.pdf

・日本は○○位! 世界自殺率ランキング
自殺率上位国で生きるのが苦しい理由

日本での自殺の理由は、学生と大人で自殺の原因は異なっていて、学生の自殺の引き金となるのは、
1位 いじめ
2位 ネットいじめ
3位 引きこもり(他者からの孤立)
4位 経済的な問題
5位 受験での失敗
6位 就活での失敗
 
大人の自殺の引き金になるのは、
1位 病気などの健康問題(精神疾患が最多)
2位 貧困や事業不振、倒産、リストラなどによる経済状況の悪化
3位 家庭問題
4位 職場の人間関係

とのことでした。

【3】ウェルビーイング(幸せ)の条件(因子)について

で、また話しが飛んで恐縮なんですが、自分は数年前から慶應大学大学院の前野隆司さんと一緒にWell-beingデザインサロン、いまはウェルビーイング大学というオンラインコミュニティーの立ち上げに関わってきました。

Well-being(ウェルビーイング)という言葉は、まだ日本では聞きなれない用語ですが、日本で言うと幸せ=happyという言葉で表現していますが、海外でhappyという言葉は、一時的な快楽も含まれるため、薬物を打ってhappyということもあるそうです。

ウェルビーイングの定義においてよく引用されるのが、世界保健機関(WHO)憲章の前文の一節で、

“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会仮訳)“

つまりウェルビーイングとは、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。

で、前野さんはそのwell-beingを幸福学という学問として研究していて、リサーチの結果、幸せになるには4つの条件(因子)があると、発表しています。

【幸せの4つの因子】
①「やってみよう」因子
②「ありがとう」因子
③「なんとかなる」因子
④「ありのままに」因子

・いま、あなたは幸せですか?「幸せの4つの因子」を知れば「幸福度」を上げられる/慶應義塾大学大学院教授・前野隆司

この4つの因子は、自分が本質的だなと感じてきたアドラーの考えと同じで、アドラー曰く、共同体感覚(well-beingと同義語で捉えて頂いて大丈夫です)を得るためには、3つの要素が必要と言っています。
①自己受容
②他者信頼
③他者貢献

で、個人的に、日本で自殺者が多い理由として、
③「なんとかなる」因子=アドラーで言うと「意味付け」
④「ありのままに」因子=アドラーで言うと「自己受容」
が弱いなぁと感じています。

今回の上島さんしかり、自分の同級生しかり「まっ、なんとかなるでしょっ!」と楽観的に物事を捉えられたら、自殺という選択肢は選ばなかったと思われます。

また「頑張っても、頑張らなくても、どちらでも良いよ!ありのままのあなたが存在するだけで、大丈夫だよ!」と周りが伝えられていたら、そうならなかったかなと思われます。

加えて、①「やってみよう」因子=アドラーで言うと「嫌われる勇気」(親や先生としては「課題の分離」)に関係する所で言うと、幸福感には「自己決定性」が大きく関わっています。

・所得が高い人が必ずしも幸福ではない。幸福度を上げるには「自己決定」すること

自己決定性も含めて、やはり日本は相対的に真面目な民族で、単一民族の島国なので「同調圧力」が強かったり「周囲の目」を気にしがちだったり「気をつかって周りに合わす」ことをしてしまいがちです。

加えて、偏差値教育などで比較検討され、そこに対して賞罰教育を用いてきました。

となると、
「人と比較して自分はダメな人間なんだ…」
「あの人よりももっと稼がないといけない、もっと賞賛されないといけない…」
「親や上司から褒められたいから頑張らないといけない…、叱られたくないから頑張らないといけない…」
「自分の方が優れていると思いたいから人を非難したい、いじめたい」
と思ってしまいがちです。 

【4】自分はいま何をしているのか?今後どうしたいと思っているのか?

で、話しを保育園にもってくると、結局、その子の生まれ持った性格、性質は大きくは変わらないけれど、幼少期の家庭環境や保育園・幼稚園、また小学校などで、どんな関わり方をされてきたかが、その人の当たり前を作っていっているなと感じています。
(自己肯定感や自己受容の所に大きく関わってくると感じています)

また、将来の為に今を犠牲にする必要は無いと感じているので、保育園や家庭教師でも、一人一人の自己決定性を尊重しつつ、全体最適をとって運営をしていっています。
(今回取り入れていっているモンテッソーリも、自己決定性をとても尊重しています)
(家庭教師もいまはオンラインでやっているので、これからオンライン塾もやっていく予定です)

自分は、いま、小さな認可外保育園を経営しているだけですが、上記の背景から「日本人の自殺者を減らしたい!日本人のwell-beingを上げたい!一人一人がそれぞれの個性や強みを自覚して深めていって、それによって社会に貢献していく人材になっていって欲しい」と思って経営や保育をしています。
(「同じ仕事をしていても、自分が何をしているかは自分が決められるエピソード」として、ドラッカーの石工のエピソードが思い返されます)

・ドラッカーブーム再び? 四人目の石工が語った働く目的

この、認可外保育園の経営の経験は、自分としては異業種で、かつ初期費用や固定費も高く、かつ補助金がなくて「よくやってるなぁ…」と客観的に自分も思うほど、ホントに大変なんですが…😅自分で選んだから頑張れる所も大きいですし(自己決定性)、最悪閉園してもコツコツ働いて借金返せば良いと思っていますし(なんとかなる因子)自分がとても磨かれているという時間でもあるので(意味付け)まだまだ先は長いですが、一つ一つ感謝をしながら進めていければと思っています。

最後に、ご縁があってこの文章をご覧頂いた方が自殺してしまったら、自分はとっても悲しいので、ツラいなぁと感じて追い込まれることがあったら、お気軽にご相談頂ければと思います。

ゆーいち

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