トークイベント『副業未解禁企業で働く人の3つの選択肢』に参加してきました

副業解禁が叫ばれているものの、今も副業が禁止されている企業はたくさんあります。むしろ、副業ウェルカムな会社は少数派ではないでしょうか。
実際、私が勤める会社も許可制という微妙な立ち位置で、禁止ではないものの歓迎はしていない、という感じです。(あくまでも私の肌感覚ですが、たぶん大きく外れてはいないと思います)

きのう(2019年11月15日)参加した『副業未解禁企業で働く人の3つの選択肢』というトークイベントには、副業がしづらいと感じている人が多く集まっていました。会社にナイショで副業をしている、という人もいれば、副業をしたいけれど会社が禁止しているからしていない、という人も。

トークイベントの登壇者は3名。
3つの会社を経営する 磯部一郎さん。
数えきれないほどの顔を持つパラレルワーカー 野中瑛里子(nocchi)さん。
出版社勤務のかたわらパラレルキャリア研究所を主催する「みなぎる系女子」高村エリナ。(友人のため、さんづけ省略。笑)
そして、グラフィックレコーディングはおなじみ 本園大介さん。

画像4

みなさん個性が強いゆえに盛り上がりすぎた自己紹介にはじまり、テーマは副業・兼業をとりまく環境のお話へ。
厚生労働省が出している『副業・兼業の促進に関するガイドライン』や『モデル就業規則』を実際に読み上げながら、企業が副業を解禁することの意味についてディスカッション。会社員で副業・兼業を目指すなら、ぜひとも押さえておきたいところです。

つづいて、話題はイベントのタイトルにもある「3つの選択肢」へ。

参加者の多くは副業未解禁企業に勤めている会社員。
「副業が禁止されている」という現状に不満(問題)に対して、考えられる選択肢は「忠誠(Loyalty)」「発言(Voice)」「離脱(Exit)」の3つ。
これはハーシュマンというドイツの政治経済学者が提唱したもので、組織に対して不満があるときの3つの反応パターン。

「忠誠(Loyalty)」は、ここでは「我慢する」と言い換えられる。
「発言(Voice)」は、制度を変えるべく声を上げること。
「離脱(Exit)」は、組織から抜ける、つまりは退職。

どれが正解ということはなくて、どの選択肢にも覚悟が必要。私の場合は副業が完全に禁止されているというわけではないので、この3つのどれかと言われるとどれにも当てはまらないような気もしますが、副業に限らず、何か組織の中でうまくいかないことがあるときの個人の対処は、たしかにこの3つのパターンのどれかに当てはまります。
「何もしないで不満を抱え続ける」という選択肢もなくはないですが、「対処」になっていないので、ここでは却下。

画像2

この3つの選択肢に限らず、これからは「選ぶ」ということが大切なキーワードになる気がします。
仕事を選ぶ。働き方を選ぶ。働く場所を選ぶ。

自分がどう働きたいのか、どう生きたいのかを自分で選ぶ時代は、おもしろくもあるけれど、大変でもあります。

あなたは、どんな生き方を選びますか。

画像1


(余談)
この3つの選択肢は、自分が直面している問題を考えるうえでの大きなヒントになりました。不満を抱えたまま我慢する以外の選択肢を意識することで、視野が少し広がった気がします。

知ることは、自分の世界を広げてくれる。自分のことを助けてくれる。
そのために私は今日も学び続けます。


写真提供:野永雄司さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?