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学習支援員から見た授業の気づき①ふりかえり


引っ越し先で見つけた「学習支援員」というお仕事。

私が現役教員だった頃は、そんな役割の方はいなかったので求人案内を見て存在を知りました。

一応、教員免許を持っていることが条件のようで、業務内容は自治体や学校単位でも違うかもしれませんが、私が勤めていた学校では主に国語や算数の授業に入り担任のサポートをすることがメインでした。例えば・・

・練習問題を解く際の個別指導
・プリントやドリル、ノートへ書いた答えの丸つけ
・質問がある子やつまづいている子への対応
・テストの丸つけ
・授業で使うプリントの印刷や教材の準備

結局、その学校では6月ごろから臨時教員として働くことになり、学習支援員としての立場で働いたのは2ヶ月ほどしかありませんでした。

でも、担任とは違う一歩引いた目線で1〜6年生の授業(主に算数)を観察する機会は貴重で、いろいろな気づきがあったので毎日せっせとメモをしていました。

その一部をnoteにも記録しておきたいと思います。

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「ふりかえり」の書き方が「まとめ」と同じになっている

全国ではどれくらいの学校で「ふりかえり」が定番になっているのでしょうか?
私の自治体(教育委委員会)では、「ふりかえり」をけっこう重視していて、「めあて」「まとめ」「ふりかえり」はどの先生も取り入れていました。

ただ、「ふりかえり」って子どもたちにとって簡単ではないですよね。教えられたことではなく、自分の中にある気づきや感情をアウトプットしなきゃいけないので・・

やっぱり、今まで正解を求められてきた子どもたちが、自分の考えや思っていることを言語化して表現するというのは難しいんだなぁと、ふりかえりを書くことに苦慮する子どもたちを見て感じました。

「なんて書こう?」と悩んでいるのは先生の話をよく聞いている子で(笑)、パパッと書いている子はほとんどが授業のまとめと同じになっているか、どの授業でも「○○さんの考えがすごいなと思いました」などと定型文化しているか。

つまり「ふりかえり」の意味を理解している子は、本当に「この授業で気づいたことってなんだろう?」と授業を振り返りながら思考しているということです。だから時間がかかります。でも、「ふりかえり」は当然授業の一番最後に書くので、もし授業が長引いてしまっていてチャイムが鳴っていたら、タスクを早く終わらせたくて適当に書いてしまう子も少なくありません。

「ふりかえり」の意義とか本質は置いといて、ふりかえりを書くという作業を形骸化させないためにはせめて

①書かせるならちゃんと目を通す

②自分の考えや思いを書けている子のふりかえりを次時に発表させる

③授業の合間に考えをメモさせる癖をつけさせる(声かけする、時間をとる)
   →最後にメモをつなげて振り返りにできる(思い出す時間が短縮される)

などをやってみたら良いのではないかと思いました。

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偉そうに書いてすみません・・
現役の先生方からしたら色々と指摘したい部分もあるかもしれません。
学習支援員としての私の「ふりかえり」として、こんな気づきもあるんだなぁくらいに読んでいただけると有り難いです。

というわけで、授業の気づき、まだまだ続きます(笑)

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