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走り出した家づくり

家づくりって夢がふくらむ。

庭があって光がいっぱい入って。

子どもたちが駆け回れて、家族の絆が深まるリビングがいい。

・・・

作りたい「家」を語るとなんとキラキラしているんだろう。

でも、そこに至る前にいろんなモヤモヤがあるってことも記しておきたい。

私たちの家づくりの全記録。

どこに建てる?

私たちは幸いなことに、家を建てる候補の土地が3つあった。1つは夫の実家の隣。1つは私の実家の土地。もう一つは義父が所有する山。

夫の両親はどちらかというと、自分たちの隣に建てて欲しいみたいだった。義両親は優しいし、よくある嫁姑問題なども起こらなさそうだし、同じ敷地に住むこと自体は全然いやではなかった。

だけど、私たちの家づくりの前提条件は「広い庭があること」なので、ここの土地では難しい。子どもたちが進学する学校のことも考えると、「妥協して」この土地に建てることになってしまいそうだった。

私の実家の土地。今は母が住んでいるが、60代後半にして再婚した母(!)はそのお相手と新居に移ることになっているため、古い家を壊してそこに建て替えてもいいよという話だった。同じく敷地面積は足りなかったが、そこなら隣の母の実家の庭で遊び放題だ。

だけどここは騒音問題があった。ジェット機が頭の上を飛ぶ。普天間飛行場の目と鼻の先。パイロットの顔が見えるくらい。日常的に騒音に悩まされるところに一生ものの家を建てていいのか。普天間飛行場の返還なんていつになることやらだしね。

残るは義父が相続した山の土地。私たちは最初から目をつけていた。なぜなら敷地面積は300坪以上と十分だし、どちらかというと、便利な場所より安全に家先で遊べる自然の多い場所に建てたかったからだ。

だけど、山

山なんだよな、ここ。
斜面を削ったとしても、防災の観点から家を建てられるかどうかも分からない。でも義父は前々から冗談まじりに、「あの山の土地もあるからそこに建てたらいいさぁ」と言っていたので、私たちが本気であの土地での家づくりを考えていることを話した。

そうしたら義父のお兄さん(夫の叔父)との話の中で、比較的アクセスが良く更地にするのも難しくなさそうな近くの土地と交換してもらえることに。
(交換ってできるの?)

調べると土地の広さも同じくらいで、司法上は名義の変更は問題なさそうだ。今考えたら、あの山だと道路もないからとんでもない大掛かりな工事になってたかも。

山から人里へと変更になった候補地。だがしかし、ここも農振法という法律で守られている土地で、どうやら県に許可を取らないといけないらしい。しかも申請から許可が下りるまで1年かかるとか!

なんてこった。

本当に建てられるのか不安になってきた。

住宅ローンが組めない?

家を建てるかどうかまだ決めきれないでいた私たち(今もまだ腹をくくれてない)。でも完成見学会などにはいくつか足を運んでいた。中古住宅やマンション購入なども漠然と視野に入れていたので、マンションのモデルルームを見に行った時、参考にということで住宅ローンの審査を申し込んでみた。

結果からいうと、銀行さんは私たちにはお金を貸せないという。予想外。
マンションの広告はどれも、家賃並みの支払いで50年ローンとかだったし、今の時代、銀行は個人の借金リスクなどあまり真剣に考えずホイホイお金を貸すと思ってた。

たぶん原因は、夫が自営業だったということ。法人を立ち上げてまだ丸一年しか経っておらず、黒字決算にはなっているものの、役員報酬も高く設定していなかったため、「この年収だと3年後なら貸せます」ということだそうだ。

決めるのは自分たち

夫は実際かなりショックを受けていて、銀行が貸さないなら俺たちには返済能力が本当にないのかもしれない、と意気消沈。その夜、賃貸物件を探し始めていた。

私も家を建てることにこだわっていた訳ではないので、夫の気持ちを汲んで、もう一度、賃貸に理想の物件があるか一緒に探した。
でも・・ない。あっても離島。一瞬、離島もいいかと想像してみたけど。

住宅ローンを組むのは縛られる感覚があるし、今は私が夫の扶養に入っているので、実際夫がそのプレッシャーを一人で背負っている感覚なんだろう。

すっかり自信をなくしている夫に、こう伝えた。

「今の経営状態なら普通に返済していけるし、私が他の会社で働けば世帯収入も上がるから大丈夫だよ!情報収集はもちろん大事だけど、周りに振り回されずに自分たちで決めていこう。」

実際、借入を断られたのは1社(最大手)だけで、他の銀行なら恐らく借りれるし、マンション購入前提の審査だったので、土地の担保もない状態だった。

とりあえず、建築会社や設計に相談しに行って見積もりをとったりしながら、自分たちで予算と返済能力を再検討しようということに落ち着いた。

この記事を書いてる時点で、全然家を建てられる気がしてない(笑)

家づくりの全記録とか言っちゃって、マガジンに設定したけど、結末が楽しみだわ〜

おわり。

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