普通の子の中学受験、塾選びからすべては始まっている<転塾もあり?>

中学受験で大切なのが、「子どもに合った塾選びだ」と言われていますよね。この言葉を私も何度も聞きました。今回は、私の知っているいくつの例をあげて、子どもに合った塾選びって何か?を考えてみました。


A子ちゃん・・・S塾から派生したとある塾。女子御三家合格。   

B子ちゃん・・・S塾。難関共学校残念。

C子ちゃん・・・地域で評判の中堅塾。女子準御三家残念。

D子ちゃん・・・S塾。女子準御三家合格。

E子ちゃん・・・S塾。March付属校残念。

A郎くん・・・少数精鋭の中堅塾。中位男子校多数、残念。

B郎くん・・・地域で人気の小規模塾。中位男子校合格。

C郎くん・・・S塾。上位付属校合格。

D郎くん・・・面倒見のいい小規模塾。上位男子校合格。

うちの子くん・・・W塾。March付属校合格。

いかがでしょう? やはり、S塾は上位校に強いですが、地域の中堅塾も十分健闘しています。

塾によって得意な学校レベルがあるというのは、やはり塾との相性は大いにあると思います。今となっては、たらればですが、C子ちゃんがもし中堅塾でなく、S塾やY塾などの大手塾に通っていたら、A郎くんが小規模塾でなくW塾あたりに通っていたら・・・。

もちろん、地域の中堅塾もY塾の模試は受けているところがほとんどなので、受験生全体の自分の立ち位置は把握できます。ただ、塾内の競争という点では少し弱いかと。実際に、A郎くんは小規模塾で半分より上に位置していて、塾の先生からも中位男子校は大丈夫と言われていたそう。C子ちゃんもしかり、塾からここまで成績が伸びれば大丈夫といわれ、本番に挑んだそうです。

さて、うちの子の場合。W塾で真ん中より一つ下のクラスにおりました・・・(チーン!) 本当は1つ上のクラスにいくようにいわれていましたが、本人がそのクラスが好きと居座りました。とはいうものの、子ども自身も塾内で自分がそんなに上の立ち位置でないことを十分に理解した上で受験できました。つまり、最後まで気を抜きませんでした。

ありがたいことに、そのクラスの担任の先生(算数)は、「〇〇校は厳しいですね」とハッキリおっしゃってくれる先生。私自身は、その先生の嘘のない言葉をいつも信頼していました。(その分、落ち込みましたが・・)

大規模塾でない塾を選ぶというのは、ある意味「賭け」なのかもしれません。小さな組織での立ち位置につい、本来の実力を見誤ることもあるかも。けれど、B郎くんは小規模ながらも厳しい塾で鍛えられ、D郎くんの場合は、小さい塾だからこそ過去問との相性までしっかりみてもらえ、どちらも実力以上の結果を得られたと親御さんは大満足だったようです。大手以外の塾を選ぶ場合、それなりの厳しさやきめ細かさ、あと塾自体が楽観的でない冷静な分析ができることが必須なようです。

ただし、B子ちゃん、E子ちゃんの場合は、S塾がオーバースペックになってしまった可能性あり。もうひとつ下の大手塾あたりなら、また違った結果を得られたかもしれません。

中学受験では、S塾がダントツ人気で、小学2、3年から入塾テストを数回受けて何とか合格する、というお子さんも多いですよね。ただ、その場合は4年生(本格的に中学受験がスタートする年)に、塾内でどれぐらいの立ち位置になるか、しっかり分析するといいと思います。中学受験まで、あと1.5年~2年ほどあるなら、転塾もあり! 各塾の方針や先生のお考えなどをしっかり聞いて、勝てるかどうかの判断をするといいと思います。

ただ、こちらで何度も書いていますが、決めるのはお子さん自身です。人は自分で決めたことをそうそう裏切れない=がんばりきれるもの。

中学受験は、塾選びからすべては始まっている。子どもや身近な人たちの受験を通して、私は本当にそう実感しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?