見出し画像

普通の子の中学受験、March付属中の寛大さに感謝!

中学受験の世界において、March付属中というのは、けっして憧れの存在ではありません。ただ、入学前の親御さんにとっては、それなりの大学がついていることは安心材料であり、魅力であると思います。実際に子どもがMarch付属中に入学し、March付属の本当の魅力についてわかってきたので、お話したいと思います。

うちの子どもは、パソコン、ネットが大好きで、部活にも入らずいつもせっせっとパソコンでゲームをしたり、動画をつくったりしています。ある時、授業でレポートを発表することになった時、子どもが「先生、レポートを動画でつくって、YouTubeにアップしてもいいですか? それを確認してもらってもいいですか?」と聞いたところ、即OK。先生は「できるならやってもいいけど大丈夫?」といったニュアンスだったようです。まぁ、先生はうちの子どものオタクっぷりをこの時点では知らなかったので、そんな芸当ができるのかと思ったんでしょうね。

で、子どもは一晩でそのレポートを動画で紹介する風にまとめ、YouTubeにアップし、先生にそのURLを送っていました。すると、先生は仰天(大げさでなく)したようで、「動画を何回も見た!これはすごいから、みんなに見せたい」と話し、全員に公開することが決まったようでした。私や親戚も見たのですが、構成やら、キャラクター2人の掛け合いやら、中学レベルとは思えない出来でした。(ただ、うちの子どもが特別でなく、そういう子がゴロゴロいるのが、今のデジタル世代です)

このエピソードを通して思うのは、付属中というのは基本的に大学受験がないため、先生もどこかおおらか。子どもが勉強以外のものに興味を示すことにとても寛大です。むしろ、形式通りじゃない提案をすることを歓迎している感じさえ受けます。これが、高校受験や大学受験のある学校だったらどうだったんだろう。こんなにゆとりのある対応をしてくれたのかな、形式をはみ出したレポート提出を認めてくれただろうかと。普段は目立つことのないうちの子どもの個性を認めていただき、親としてたいへんありがたいです。先生に褒めていただいた日、子どもは満面の笑顔で帰ってきました。

誤解を恐れず言うと、付属中にはいろいろなお子さんがいます。コミュニケーションに少し難ありのお子さん、精神面が不安定なお子さん。けれど、子どもに聞くと「先生も最初から慣れてるし、生徒もだんだんみんな慣れてきたって言ってるよ」と話していました。おそらく、内申点を求められる高校受験では戦いづらいけれど、学力勝負のみの中学受験(しかも大学付属)なら戦えると、お子さんの様子をみて入学を選んだご家庭が一定数みられます。

おそらくこれは毎年のようで、学校側も対応に慣れているようです。入学後の集まりでも、保健の先生が「お子さんのことで何か不安なことがあったら、いつでもご相談ください」と熱心にお話されていました。あるお子さんたちに生徒達も最初はビックリしていたようですが、勉強はできるし、発言はよく聞くと面白いしと、普通に受けいれているようです。生徒側も大学受験という重しがない分、どこか気持ちにゆとりがあり、いろいろな状況を許容する幅が広いように思います。

大学受験がないことで勉強がおろそかにならないのか、という心配がありましたが、うちの子どもが通うMarch付属中はかなり勉強をさせる方だったようで、毎日課題や小テストなどに追われています。うちの子どもに言わせると、「勉強嫌いなら絶対に入らない方がいい学校」らしいです(笑)

私自身は厳しく険しい大学受験をした方なので、大学受験がないということが人の気持ちに与えるメリットの大きさに、今はただただ驚いています。生徒も、呪縛から解かれたような自由な気持ちで自分のしたいこと(スポーツや趣味)に打ち込んでいる様子は、私が知っている学生生活とは違っていて、少しまぶしいくらい。授業風景の動画を見せていただいた時も、子ども達だけでなく先生からも笑顔がこぼれ、気持ちのゆとりを感じました。

付属か、進学校か、悩むご家庭も多いと思いますので、付属サイドのメリットについてお話させていただきました。何かの参考になればうれしいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?