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普通の子の中学受験、国語と算数の伸ばし方<MARCH編>

教育者でもない、普通の子の普通の親なのに、国語と算数の伸ばし方なんて、エラソーなタイトルをつけてしまいました(汗)。ただ、今回はMARCH付属中にかぎってということなので、お許しいただければと思います。

中学受験において、MARCH付属中というのは一部の上位校をのぞき、中位の学校レベルとなります。これは謙遜ではなく、今、中学受験のど真ん中にいる方なら、承知の事実でしょう。実際に、MARCH付属中のほとんどのテストは平易な問題が多く、そのため高得点での争いになります。一つのケアレスミスが合否を分けてしまうのです。当然ながら4教科で、多くが国語・算数は各100点(なかには150点もあり)、理科・社会が各50点のテスト。国語と算数の比重が大きいため、子どもの通っていたW塾では、国・算の成績によるクラス分け、理・社の成績によるクラス分けがありました。

受験で一番伸ばしたい教科といえば算数。やはり、平易な問題が多いMARCH付属中でも、算数の出来で差が生まれるため、算数ができる子はとても優位です。ただ、MARCH付属の算数はそれほど難しくので、W塾なら四谷大塚の教材を使い、それを何度も何度も繰り返して解けるようにすれば合格はみえてきます。4年生から通っている場合は、1年で1周とすれば、6年生までに3周できることになります。

よく出来るお子さんなら、この3周でMARCHレベルの算数は解けるようになりますが、6年の最初の時点で厳しいようなら、個別塾をプラスして、あともう2~3周するようにすると、たいてい出来るようになります。うちの子どもの場合、5年生からなので、集団塾で2周、個別塾(6年生から2周ぐらい)した時に、子ども自身が「なんか、算数の基礎(土台)ができた気がする!基本問題なら何でも解ける!」と言ったことがありました。その言葉通り、MARCH付属中の算数なら、たいてい解けるようになり、受けなかったMARCH付属中のひとつの過去問を塾で解いたところ、1問間違っただけの高得点をとれるようになっていました。算数は繰り返し何度もやることで基礎力がつき、ちょっとした応用くらいまでなら解けるようになります。

難しいのは国語の方。こちらは、算数は得意なのに国語が苦手というお子さんが個別塾をつけましたが、それでもなかなか点が上がらなかったといいます。国語はかなり持って生まれたもの、環境に関わるもの(読書の習慣等)があるかと思います。ただ、国語が苦手な場合、読解力が乏しいことが多いので、それ以外の単元で稼ぐのが手っ取り早い方法です。漢字や文の決まりなど覚える系の単元を強化し、そこだけは落とさないようにするだけで、10点前後点数がアップするかと思います。

読解については、よく言うことですが、いろいろな本や文章をたくさん読むこと。好きなら漫画でもいいと思います。ストーリーにふれることが、国語の素地になるはずです。それと、いつも「ちょっと早く読むこと」を意識してみること。うちの子はなぜか国語だけは出来たのですが、よく見ていると読むのがとても早いのです。それは、本人が意識的にしていることではなかったのですが、無意識に早く読める分、じっくり考えて問題を解く時間が増えます。国語が苦手なお子さんは、文字に不慣れなので、読むのが遅く読解問題に回せる時間も少なくなります。急にテストのときだけ、早く読むのは無理なので、日頃からちょっとだけ早く読む練習、早く文章を理解する練習をしておくと、それが当たり前のことになると思います。

あとは、塾でも指導されている通り、問題を先に見ておいたり、気になったところには、線を引いておくのも、無駄な時間を省き、問題を考える時間を増やしてくれるはず。そして、わからないなりにマス目は出来るだけうめること。(少し点をくれることもあります)。中学受験では、親もびっくりするような難易度の高い文章がでることも珍しくないので、日頃から子どもに例えば政治の動きや事件などについて「あなたはどう思う?」「どう考えたらいいと思う?」など質問し、論理的に説明したり、自分の気持ちを整理して話す機会を増やしてあげると、全体的な国語力がじわじわと伸びてくると思います。あと、子どもを子ども扱いせず、大人相手に自論を展開するような会話にふれさせるのも有効。(すぐ点には結びつかなくても)。国語力が高いと、他の教科の文章題の対応力も上がるので、ギリギリまであきらめず伸ばしてあげたい教科ですよね。

算数と国語ができれば、4教科300満点中、200点近くをおさえる可能性が高まるので、受験にはとても有利。もし、理科・社会が仕上がらなくても、2教科受験の学校なら、ラクラク抑えることができるのも強みとなります。まずは、国語、算数の二枚看板をつくり、理科・社会を仕上げていくのが、いいかと。

残念ながら、うちの子どもは最後まで、社会が仕上がらず・・・でしたが(涙)。それでも、もともとできた国語と、何周もして仕上げた算数、算数にひっぱられるように少し伸びた理科で、何とか合格できたのかなと思います。

まだまだ、どのお子さんも、間に合います!!




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