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普通の子の中学受験、どっちがいいの?<伝統校 or 新興校>

最近は、公立中でも私立中でも教室にエアコンがついているのが当たり前になり、子どもの通う付属中では寒いぐらいにエアコンがきいているそうで、ほとんどの女子や寒がり男子は冷房対策にカーディガンを着ているとか。暑がり男子の皆さんも、「私立中ならガンガンにエアコンがきいているから大丈夫ですよー(たぶん)」と、今日もどうでもいい話から始めます(汗)。

さて、今日はめずらしく中学受験の王道テーマ「伝統校か?新興校か?」を考えてみたいと思います。

「伝統校」or「新興校」 その違いをおさらい

皆さんすでにご存じかと思いますが、伝統校と新興校の違いをサラッとおさらいしておきましょう。

伝統校とは、昔から存在し、歴史のある学校のこと。少なくとも設立50年以上の歴史はあるはず。御三家や早慶、MARCH附属なども、ほとんどが伝統校にあたるかと思います。

新興校とは、近年女子校から共学化されたり、学校名が変わったり、比較的新しい学校などのこと。具体的には、広尾学園小石川や三田国際学園、ドルトン東京学園などですね。

「伝統校」or「新興校」 メリット・デメリットとは?

伝統校のメリットとは、ひと言でいえば歴史に裏付けされた安心感。学校のカラーも偏差値も極端な変動はなく、急な方向転換もないブランドとしての安定感があります。逆にデメリットは、時代の変化に対応する力が弱い学校もあるということ。感染症対策およびオンライン対応が遅い学校も、チラホラみかけました。

新興校のメリットとは、新しい学校ということで時代に合った教育システムや環境を整えていること。英語教育やプレゼン力など独自のカリキュラムを打ち出している学校が多く、新しい教育を提供したいと学校自体に勢いがあります。デメリットは、出来たばかりの学校ということで、今後大きく進展するか、失速するかが読みにくいということ。偏差値が沸騰しやすく、過去問も少ないので受験対策がしにくい傾向があります。

「伝統校」or「新興校」 どちらを選ぶ?

我が家のケースでいうと、現在子どもがMARCH附属中に通っていることもあり、伝統校を選びました。入試では、MARCH附属中2校以外に、他の附属中3校も受けたのですが、全部伝統校でしたね。

附属校自体、歴史のある学校が多いのもありますし、あとは伝統校には指定校推薦枠が多いことも選んだ理由のひとつです。指定校推薦の数というのは、歴史ある学校の方が他校とのおつきあいも長いので、枠が多いのは当たり前。特に、子どもが通うMARCH附属中は、以前はMARCH大推薦枠が50%位しかなかったので、学校側も生徒の進路を考え、指定校をもらうために相当駆けずり回ったという話を聞きました。今では、ほとんどの生徒がMARCH大に進めるほど内部推薦率がアップしたので、多くの指定校推薦を使うことなくお返ししている状態。それでも、子どもが将来MARCH大への進学を希望しなくなった時のことも考え、指定校推薦枠が多いのは大きな魅力です。

新興校なら、教育プログラムや立地で選びたい!

反対に、新興校は歴史が浅く実績が少ない分、指定校推薦の数は少なめ。大学受験の傾向として、推薦数が増え一般枠が少なくなっている現実を考えると、少し不安を覚えるご家庭もあるかと思います。なによりも、私が感じる新興校への懸念は、「発展したらいいな」「将来的にはすごい学校になるそう」と、あくまで希望的観測の側面が大きいこと。学校側も夢を語り、大きな未来像を描いていますが、それが実現されるかどうかの保証はありません。夢物語なのか、十分に実現可能な話なのかは、親御さんの判断力が求められます。実際、新興校の最高峰・渋々は、独自の教育プログラムで驚異の偏差値アップをみせ、今やY65以上の進学校に!

もし、我が家が新興校を選ぶなら、やはり学校のプログラムや方向性(どんな生徒に育てたいか)が、子ども自身に合っているかどうかですね。学校見学をして子ども自身が「ここに入りたい」と切望するかどうかに尽きると思います。そして、あとは立地。東京さらには埼玉、神奈川などからも優秀な生徒が集まりやすい立地で、試験日程なども工夫されていて他校に落ちた優秀な生徒の受け皿になっているか等をチェックし、今後の伸び率などを分析すると思います。近年、多摩エリアの進学校の苦戦が続いていますが、立地のいいところにどんどん学校が出来ている今、交通の便は重要な選択基準のひとつになります。

伝統校なら、変わり続けようとする学校を選びたい!

一方で、どの伝統校を選ぶかで迷ったら、伝統校にあぐらをかいていないことがポイントになります。美味しいお店というのは、時代に合わせて少しずつ味を変えることで、「いつも美味しいね」と言われる味を守っているといいます。ひとつのブランドを守るためには、変わり続けることも同時に求められています。

子どもの通うMARCH附属中では、「今の校則に対してどう思うか?」というアンケートがあったそうです。そこで、うちの子どもは日頃の不満!?から「古い価値観を押し付けないで」「もっと個性を認めて」という内容を丁寧な言葉で綴ったといいます。(匿名ということで、親としてはホッとしましたw)。こういう学校側の変革しようとする姿勢は、好感がもてます。だからって、明日から校則がすぐに変わるわけではないでしょうが、この学校に時代と共に変わろうという想いがあるのはわかります。

こう考えると、学校選びって家選びにも似てますね。昔からの人気エリアか、新興住宅地か。3年後、6年後にどんな町になっているのか、周囲からどんな評価を得ているのか。でも、きっと、その答えはお子さん自身がもっているはずです。どうかお子さんの意見や性格を十分に考慮して、選んであげてくださいね。






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