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普通の子の中学受験、伴走者は1人がいい!?

私立中に通ううちの子どもは、土曜の今日も早朝から学校へ向かいました。内心「いや~週6通学、お疲れ様です!」という感じです。「私立は温室育ち」って言ったのは誰ですか?って話です。 もう、中高6年間・週6通学って根性ないとできませんよ~いや、根性しかありません(笑) 子どもには言えませんが「よく、そんなこと出来るね」と密かに思っています(汗)。

中学受験の伴走者は1人?それとも2人?

さて、今日のテーマは「伴走者は1人がいい!?」です。中学受験において子どものそばに寄り添い、一緒に走る伴走者=親の存在は重要です。昔から教育ママが子どもに伴走し、頑張る姿はありました。それが社会全体で中学受験熱が増している昨今では、教育熱心なお父さんの存在感も増し、さらには祖父母までというご家庭もあります。

私が子どもと約2年の中学受験生活を共にして感じたのは、「伴走者は1人でいいのではないか」ということ。私調べで恐縮ですが、「伴走者が1人だったご家庭の方が第一志望合格率が高い」という傾向があるように感じます。(それ、あなたの感想ですよね?⇒はい、すいません!  汗)

今の時代、伴走者はお母さんでもお父さんでも、どっちでもアリだと思います。大事なのは、伴走者=チームの監督は1人でいいということです。チームで監督が2人いたら、言ってること、見ている方向性も2通りあり、子どもはどっちを向いて走ったらいいのか混乱します。あげく、監督2人がケンカになれば、チームのモチベーションまで下がってしまうことも・・・。

我が家の伴走者は、私(母)のみでした

うちの夫は、中学受験にまったく興味がありませんでした。地方出身者で専門学校を出て、専門職である程度成功している人なので、学歴と成功がイコールにはならない思考の持ち主。反対に大学受験に大きく失敗し、その厳しさを知っている私にとっては、中学、高校でそれなりの学歴を担保しておけるMARCH付属中は、(普通の子にとって)人生で優位なカードだと感じられるもの。だから、我が家の中学受験の伴走者は、私1人でした。

では、夫の存在感はゼロだったかというと、そうではありません。勉強に疲れた時、母子で迷路に迷いこんだ時、中学受験を知らないからこその夫のほのぼのとした発言、意外な視点が、何度も子どもを救ってくれました。これが夫婦2人で躍起になって中学受験をみていたら、我が家は崩壊(その前に子どもがダウン)していたかもしれません。

伴走者はお父さんorお母さん? 問題について

伴走者は、お父さんがいいか、お母さんがいいか問題については、どっちでもいいと思います。ただし、出来れば受験経験者で受験の厳しさを知っている人、子どもとの距離感が近い人。知り合いにも、国立大学出身で穏やかでお子さんといい関係を築けているお父さんがいて、娘さんの中学受験の伴走者をし、みごと第一志望の上位校に合格されていました。小学校の頃、受験の話をすると「うちの子は国語が得意なんだけど、算数がねぇ~」と笑って、カリカリしない雰囲気。けれど、塾の集まりにはいつもお父さん自身が参加され、受験プランを練っていらっしゃいました。そこは、お母さんも高学歴なのですが、お子さんに対してはちょっと短気なところ(距離が近いがゆえに)があり、子どものためによくないと、伴走者はお父さんに決めたそうです。

実は「伴走者がいないご家庭」もたくさんあった!

では、中学受験はのんびり見守っていればいいのか、お金だけ出してあとは塾に丸投げでしておけばいいのか、というとコレも違います。正直「この家には中学受験の伴走者がいないな」と感じたご家庭がかなり多かったのです。塾の送り迎えもしてるし、子どもの成績も把握してるよってご家庭はたくさんありましたが、伴走者の役目はそういうことではありません。求められているのは、お子さんが学力アップしていく道筋をつくり、各学校分析をして、過去問対策をして、「第一志望に合格するためのプラン」を立てること。ただ一緒にいて見守るのが伴走者ではないと思います。(厳しい言い方、ご容赦ください)

送り迎えや成績のチェックなら、中学受験に興味のなかったうちの夫も、親としてやってくれていました。それよりも、伴走者は子どもがとってきた成績と第一志望レベルとの乖離をみて、どこに穴があるのか、どうしたらそれをうめられるのか、もしかしたら今の第一志望校じゃないもっと最適な学校があるのか、あらゆる可能性を考えてトライ&エラーを繰り返し、そこからデータを集め、成功への道を探す=考えて考えて答えを出すのが役目です。

いつでもお子さんに優しく寄り添いながら

そういうロジカルな思考を得意とする方なら、お母さん、お父さんどちらが伴走者でも大丈夫だと思います。そして、大前提として大事なのは「感情のままに怒らないこと」。私も初期はたくさん感情のままに怒ってしまい、今でも子どもに申し訳なく思っています。それに歯止めをかけてくださったのが、W塾の先生方でした。「お母さん、きつく怒ってはダメです。余計にお子さんが萎縮してしまう」と、率直に言ってくださり、ハッとしました。中学受験が進むにつれて、自然と殺気立ってしまうのが親というものです。つい怒ってしまう自分の姿を俯瞰して、冷静さを取り戻し、お子さんの気持ちに優しく寄り添いながら、伴走してあげてください。頭の中であれこれと策を練りつつ子どもには明るく接する、とても難しいことだと思いますが、そういう姿勢がお子さんにもいい影響を与え、最終的には親子で夢をつかむことになると思います。

ぜひ、お子さんにとって心強い伴走者になってあげてくださいね。

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