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なぜsurprise は「驚く」ではなく「驚かせる」なのか?

Ryoです!

今回は受講生とのレッスンの中で
質問された内容について
シェアしたいと思います。

アウトプットの練習の中で
受講生の方が

I’m boring…bored?

と迷われる一幕がありました。

みなさん、同じような経験はありませんか?

excited なのかexciting なのか。

surprised なのか surprising なのか。

disappinted なのか disappointing なのか。

この迷いに決着をつけるべく
今日は解説をしていきます!

感情に関わる動詞

感情に関わる動詞の意味を調べてみると

bore: 退屈させる
excite: 興奮させる
surprise: 驚かせる
disapooint: 失望させる

と、全て
「〜させる」
という意味になっています。

なので、自分の感情を表すときは
【be + 過去分詞】で【受け身】の形にして
「〜させられる」
と考えられます。

I’m bored.
「私は退屈させられている」
=「(私は)退屈だ」

逆に、物事の性質を表すときは
【be + 現在分詞】で「現在進行形」の形にして
「〜させている」
と考えられます。

The math class is boring.
「数学の授業は退屈させている」
=「(数学の授業は)退屈だ」

このことから

①人が主語のときはed をつける
②物事が主語のときはing をつける

と分類できるわけです。

※一般的に感情動詞にed やing がついた形は【形容詞】と分類されています。ここまでの話は文法解釈(解析)ではなく、そこに至るまでの「理解」としてお役立てください。

なぜ「〜させる」?

ではなぜそもそも
感情動詞は「〜させる」という
意味を持つのでしょうか?

ほとんどの動詞は
「〜する」なのに。

ここには「感情」に対する
英語と日本語の
認識の違いが現れています。

日本語では当たり前のように
「退屈する」「興奮する」「驚く」「失望する」
と使います。

これは英語という言語からすると
ちょっと不思議な感覚のようです。

「日本人は自分の感情を
自発的にコントロールすることが
できるのデスカ?」

となるとかならないとか笑。

英語の考えで言うと、

「さあ、退屈してみて」
と言われて「退屈する」ことはできないのだから、
「退屈する」という自発的な行動を表す
言葉自体が不自然。

のようなんです。

退屈するのも、興奮するのも、驚くのも、失望するのも
全て外部的な要因があってはじめて起こること。

だから、外部的な要因が主語となる
「〜させる」が
一番自然な言葉のあり方。

こう考えるんですね。

なので、自分の感情を伝えるときは
見かけ上は「受け身」の形をとっているわけなんです。

英語と日本語の言語の違いには、
それぞれの世界の切り取り方の違いが反映されていて
おもしろいと思いませんか?

今後も「なんでこうなっているんだろう?」という疑問があれば
ブログで発信していく話題にさせていただくので
どしどしコメントで教えてください!

それではまた!

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