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プレゼン力が磨かれた日。高校野球

僕のいた野球部は基本赤点、数人頭が良い、そう思われていた。
でも社会に出てみれば、単純な学問なんかよりも大切なことが多過ぎる。
例えば「どうすれば彼女が喜んでくれる」だとか、
「仕事仲間とうまくやる」とか
「人から信頼される」とか、
「ずっと探してた理想の自分」とか、
「僕らが夢見たのって誰かと同じ色の未来じゃない」とか、
どうもスガシカオです。

僕が高校の時に身につけたもので、今でも仕事で活きているものとして上げられるのが、「プレゼンテーション能力」「プレゼン力」だ。

履歴書に書いて良いのかどうか迷うが、高校の3年間で、
全校生徒の前で漫才5分を2回、コント3分を2回、そして総合の授業で2学年の前で発表した10分だ。

こういった経験が後の留学とかにも繋がってきたと思う。

今日はその「プレゼンテーション能力」に自信が付き、
それが打ち砕かれた日の話
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担任も寝ていた総合の最終発表会

高校の総合の発表というのは、二年生が自由に分野を選び、各分野で自分たちで調べ物をし、それを各クラスで発表し、発表が「よかった」人たちが2年と1年の2学年に発表するものだった。(三年生が卒業したあと)

僕たちが1年の時、2年生の発表はものすごくつまらなかった
僕の担任の先生が寝ているぐらいだった。
生徒が先生を起こしていた。
平和な時代です。

「演芸隊長とは」のNoteでも書いたが、僕たちの代は目立ちたい奴が多かった。そして、頭がキレる目立ちたい奴らはこの発表会をチャンスと捉えた

1. 元々つまらないものだからすべっても小ダメージ
2.人数が多い=野球部が目立てる。(その頃ダンス部との権力争いが冷戦のようにあった)
3. そしてステージでは発表している限りなんでもできる!
発表者は一人じゃない!(各分野から一人なので、計8人ほど)

各分野でのチャレンジ

僕たちの作戦はこうだ。

8人を全員、またはほとんどの分野を自分たち(野球部+連れ)から出し、構成まで自分たちでやることでより完璧な1時間半とする。
無論、寝ている生徒なんて皆無という予定だ。

そのためには各分野に別れ、実際にちゃんと調べないといけないのだ。
そして最終的には投票で決まるので、政治的なコネ回しも必要になる。

スポーツの分野で発表した僕の内容は「世界の珍しいスポーツ」だ。
他の野球部はもっと笑いを追求し、「オナラ」や
野球部の連れ、仲の良い奴は「」などを各分野で発表したが、

単純な実力不足もあったのだろう、野球部からは、僕ともう一人の「オナラ」しか最終発表には残らなかった。。(いやオナラ選ばれたーー)
違う日毎に各分野の負け結果がわかるたびに、「マジかー」と段々気分が下がり、あー選挙って軽くやったらこうゆう感じなのかと思っていたら、

予想外に発表する人たちで僕たちのノリが合う、明るい人たち(バスケ部など)が多く、その人たちにも少しボケの要素を足してもらい、雰囲気を変えることに成功。こうなれば、「行けるぞ」と、「やるしかない」と、

「Onara恥ずかしくないよ」やるしかいないと、


猛練習+詰め合わせ

発表者はみんなパワーポイント(PP)を使って10分の発表となっていた。
(今でも営業や資料作成はPP使ってます。)
想像すれば分かるが、オナラで10分熱く語れるほど調べないし、珍しいスポーツも名前を羅列するだけなら、3分で終わる。

要するにどう時間を引き延ばすかが、鍵なのだ。

「オナラ」の発表をする野球部の彼の内容を見るとどうやら
「はじめに」(オナラって恥ずかしかったりするよね?という問いをかけ)
「オナラとは何か、なぜ出るのか」
「動物や生物、それぞれのオナラの量の比較」
「Onara恥ずかしくないよ」を踊る。
「結論=Onara恥ずかしくないよ」

「Onara恥ずかしくないよ」って何となった方はこちら

この動画を見て懐かし過ぎて泣きそうになった。
ちなみにあなたがもし矢島美容室も好きだったら、僕の友達になれる。
(ゲイではないですが地球の味方です。)

この「Onara恥ずかしくないよ」を踊る。という項目で、
僕も含め五人が踊ることになったが、もう猛練習。
なんせ各分野での発表から最終発表までの期間は2週間。僕たちは部活の練習後に急いでPCルームに駆け込みパワーポイントを完成さえ、加えてダンスの練習をし、野球の自主練習もする。
ちなみにどうせダンスを練習しているからという理由でブレイクダンスのサクマ君もこの五人に入っている。

パワーポイントでの資料作成と、ダンスの音響を手伝ってくれたのは、
コウキ君という映像作成からそういう機械的なことにめっぽう強く、
今回のような楽しいことが好きな友だ。
まさに営業を助けるマーケティングチームかオペレーションチームだ
彼は、僕たちの部活が終わるまで学校で受験勉強をし、部活が終わると、
パワーポイントを彼のUSBに移して当日使えるようにしてくれたし、アニメーションとかもより面白いものにしてくれた。
コウキ君ありがとう!

当日

ステージ上には、大きなスクリーンがあり、そこにパワーポイントが写り、
話す僕たちはステージの脇にある教壇的なところから話す。

僕の発表は、お世辞でないレベルで上手くいった。
「世界の珍しいスポーツ」は、実際にみんな知らなかったみたいで、

現在では流行っている「パルクール」や

奥さんを抱えながら、いろいろな障害物をクリアしてく、
「奥様運び」

できるだけ面白い場所でアイロンをかけることを競う、
「エクストリーム・アイロニング」

などはかなり「おおー!何?」という反響があった。
これらは決して僕が考えたものではなく実在します笑笑 
是非調べて見てください。

そして、僕も「奥様運び」の定型的な奥様の運び方をサクマ君を担ぎながら舞台上で披露し、学年で仲の良い女子を「奥様運び」での出場体重オーバーということでいじると

「なんでよー!!」

と、その子がツッコンでドワッと受けた。ありがとう。
そしてパワーポイントで ”なぜかあるタレントがワンスライドずつ大きくなって出てくる” というくだりでツッコミを入れて笑いが生まれ、
最後に「奥様運び」で奥さんを運んでいる辛そうで面白い顔の男性を写し、
軽い笑いを誘い、やはりそのタレントが最後に出てきてしまうオチである。

充実した内容だった。

そして「オナラ」のテーマは、我々の「Onara恥ずかしくないよ」によりある程度盛り上がった。そして我々の仲間である生徒の発表も上手くいった。
我々はやってやったぞという感じ、もう御役御免という感じ。
で見ていたが、我々をさらに超える発表があった。

ダークフォース:オカべ君の発表

本当に真面目で、悪い言い方をすると地味なオカべ君という男子がいた。
メガネを掛けており、身長が僕と同じくらいの165ぐらいで、意外と体はガッチリしていて身体が少し硬い動きをする。彼は勉強熱心で今振り返ると、結構スポーツとかも得意とは言い切れないが好きだったようだ。
そんなオカべ君は「ブラック企業」に関しての発表だった。

凄過ぎた。岡部君のパワーポイント
怖めの音楽付き(ホラー映画とかで出る、高いトゥルントゥルントゥルンという音)でブラック企業の冷酷さや荒々しさを表現し、
上司が部下を威嚇するような、人が動いたり、何か発言するようなアニメーションまであり、ものすごく凝っていた。

そのはずだったのだが、幸か不幸か、パワーポイントが(恐らくファイルが重くなり過ぎたんだと思うが)、上手くスムーズに動かない。
真面目なオカべ君は、パワーポイントのスライドを見ないで、用意をしてきた紙を見ながら発表しているため、言っていることと、スライドとの誤差に気づいていなかった。僕が予想するに、彼は本当に真面目なため、パワーポイントのスライドやアニメーションを動かすタイミングなども紙に書いて、それに従ってボタンを押していたと思う。

それにより、永遠とすっごい怖いBGMと何回も上司が部下を攻撃するようなアニメーションが繰り返され、その上に岡部君の淡々としためちゃめちゃ真面目な声が重なるという大変カオスな状況に、
岡部君の言うことも結構怖い。
保証がどうとか、会社が辞められなくなるとか。
流石のオカべ君も状況に気付き、至急再度やり直し。

最初はみんなも「お、おお、大丈夫かな」という感じだったが、

再度試みるも、同じアニメーションになると、エラーは直らずに同じところからまたすっごい怖いBGMと何回も上司が部下を攻撃するようなアニメーションが繰り返され、岡部君の淡々とした真面目な声が重なるというカオスな状況が繰り返された。
もうその真面目な人が何も悪気なく怖いことを繰り返してしまっている状況とそのスケールが本当のブラックになっていたことで、会場は爆笑である。
大爆笑までもつれ、先生が止めに入る次第になった。

オカべ君に完全敗北である。

最後に女性の教頭先生から

「本当に皆さん素晴らしかったです!この会場の皆さんを巻き込む発表は先生方も見習って欲しいです!初めてこの総合の発表を見ましたが、こんなに素晴らしいものだとは知らなかったです!素晴らしい!拍手!」

という感じ。会場からは拍手という感じ。

営業トークでもそうだが、やはり決まり切ったことではなく、その場、その時のカタカナになりますが、エンゲージメントを高めることは大切。

さらに資料などはプロに任せる。(コウキ君)

何が結局言いたいのかを明確にしながら進めていく。
なぜ発表しているのか、何を説明するのかをしっかり伝える。
ことなどを学びました。

ただそんなことも簡単にオカべ君に粉砕された。

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