詩 「帰途」

なぜだか

心だけが遠く

はるか向こうにあって

元の場所には帰れず

もう誰の心なのかも分からず

迷子というものになっている


人の心は

ときに迷子になってしまう

ちゃんと帰ってきてくれる心もあれば

そのまま旅へ出ていったままの心もいる


心は

自由でいて

自由でなく

とても不憫な存在だ

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