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vol.0 「はじめまして、まなびのとまり木です」

「まなびのとまり木」を初めて知った方へのご挨拶です。


◯ まなびのとまり木とは?

「まなびのとまり木」は、自己認識とまなびによって精神疾患をセルフケアし人生を生きやすくすることを目指す場です。


若年層の精神疾患は深刻な社会問題になりつつあります。

生涯のうち5人に1人が精神疾患にかかり、そのうちの75%が25歳までに発症するという研究結果があり、精神疾患は特別な病気ではなくだれもがかかりうる身近な病気です。実際、日本においては2002年から2022年にかけて患者数は約2倍に増加しています。

しかし、「精神疾患は珍しい病気で自分はかからないし、周りにもいないだろう」という考えをもつ方が多いことは事実です。また、治療のために病院に通い始める頃には症状が深刻化しており、復帰までには多くの時間とお金を費やすというケースが通例です。症状が軽症化してからも、人生における長い期間を精神疾患と付き合っていくことが求められます。 

このような現状において、私たちは自己認識とまなびが最良な予防法の1つなのではないかと考えています。

日々の喧騒から抜け出して、「とまり木」でたまに休みながら誰かと共に「まなぶ」ことは長い人生の中でとても大事なことだと思います。

「まなびのとまり木」では、「まなび会」「ほんよみ会」を定期的に開催していきます。

「まなび会」では、WRAP(以下詳細)という自己認識を促す手法をまなんでいきます。「ほんよみ会」では、心身に関することをまなび自己認識に活用していくことを目指します。

3/16(木)に、スタートを記念して、「はじめまして、まなびのとまり木です」というおはなし会を開催します。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。


◯ WRAPとは?

WRAPという聞き慣れない言葉が出てきたので少し解説したいと思います。

WRAPは、Wellness Recovery Action Planの頭文字をとっています。

自らの精神疾患に苦しんだ、メアリー・エレン・コープランド氏の経験をもとに編み出された、精神的な困難に対処するための手法のことです。著書では「不快で苦痛を伴う困難な状態を自分でチェックして、プランに沿った対処法を実行することで、そのような困難を軽減、改善あるいは解消するための系統だったシステム」と定義されています。

つまり、自己理解をベースに時々に合わせた対処法を自分で練り実行することで精神疾患と上手に付き合っていくことを目指すものです。

定期的に開催するWRAPの「まなび会」では、WRAPファシリテーターの方と一緒に自身に合ったWRAPを作っていきます。


◯ 主催者のかお

「まなびのとまり木」は、2人の精神疾患の当事者の「こんなのがあったらいいよね」から生まれました。

小町谷健彦(こまちやたけひこ)

株式会社fuchi代表/ Film Producer / ドキュメンタリー製作 / アーティスト支援

1985年札幌生まれ。福祉分野の取材や製作を10年ほど前から行なっている。高校生の時にうつ病を発症してから、その後2度の発症をへて現在に至る。作家やクリエイターとの関わりの中で、精神的なケアについての相談を受けることも多く、身近なところから一緒に学んだり、理解し合う場が必要と感じて神門さんと共に当プロジェクトを企画・立案。


神門崇晶(かんどたかあき)

2000年札幌生まれ。自身が双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)の当事者であり2022年に症状が悪化し通院を開始。療養中、「精神疾患は個性」と開き直り自分と向き合う中で、深刻化する前に自分の特徴や予兆を理解し、予防策を立てて対処することが精神疾患と付き合っていく治療方法の1つではないかと思い立ち、小町谷さんと共に当プロジェクトを企画・立案。


◯ さいごに

精神疾患は克服をするのではなく、「どう付き合っていくか?」が重要だと考えています。そして、精神疾患のセルフケアには、自己認識とそれに伴うまなびがカギだと思います。

生きやすい人生を共に作っていきませんか?

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