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第3回 『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』 オンライン読書会を開催しました

2月22日に第3回 『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』 オンライン読書会を開催しました。
今回は、いままでで最多人数。しかも、全国各地からのご参加で、属性もさまざまな皆さんで、このなかだけでも、「多様である」ことが実感できる回となりました。

チェックインは、「今日楽しみにしていること」を一言ずつ、チャットに書いてもらいました。

・まだ全部読めていないですが、みなさんの感想など伺いつつ、新しい視点を得てこの本を深めてみたいです。
・この本の使い方など聞いてみたい。
・自分の選択やニーズを守り、自分の人生を生きるヒントと、我が子の人生を尊重する心を深めたいです。
・この本を子どもにどうやって渡すのか、意見交換してみたいです。
・普段触れ合わない方とお話がしたいです。
・こどもの時に抱えていた言葉にならないものが、この本をみて思い出しました。

と様々に楽しみにしていることを共有してもらって、それが場に広がっていくようでした。

今回も、小グループに分かれて、気になっているところや好きなところ、若者が読んでる様子自分の内なるティーンが反応したところなどを対話する時間をたっぷり持ちました。皆さん、ほかの方のお話でじっくり読んだり、ひっかったトリセツが違うものだったりすると、「まだ読んでいないページも、お話を聞いたら読んでみたくなった」、「その視点でもう一度読んでみたい」とおっしゃっていて、まさに読書会の醍醐味だなあと感じました。

テーマごとに目まぐるしく自分の立場を変えながら読んだ」という声も。思春期トリセツは「これはどう子どもに伝えよう?」という親の立場で、怒りのトリセツは「まさに自分が知りたいと思っていたこと」、友だちのトリセツは「10代の頃の自分に戻って読んだ」など、そのテーマごとに自分の内側で出てくるものが違っているそうです。

ふりがながついていないのが残念というご意見も出ました。中高生以上を対象にしている本なので、フリガナもその対象に向けてついていますが、「小学校の低学年でも読んで感じるものはあると思う」ので自分で読めるとよかったなあという思いがあるそう。今すぐに理解できるところまではいかなくても、「そういえばあれがあった!」と思えるツールになると。
書いているときには対象を絞って、その人たちに向けて書くということに集中していました。しかし、そこからこんな風に広がっていくのだなあと感じています。

それから、この本は、親が読んでいたら子どもに対して「そのときにかける一言が全然違ってくるかもしれない」というお声がありました。
親であっても、すべてを網羅した大人ではないから、どうしていいかわからなくなることはたくさんあります。子どもが親に対して最初に話してくれたことに、どう声をかけるか?は、その子にとっては大切な一言になりうる。そのことを教えてくれる本だと言います。

きみトリで書いているテーマについて「全部形はないけど、生きていくうちに必要なものばかりで、それが言葉になっているのがいい」というご感想もありました。10年たったら古くなっている部分もきっとあるけれど、普遍的で変わらないテーマでもあると。

そうそう!忘れてならないのが、表紙デザイン&裏表紙がいい!!と褒めていただけたこと!このデザインは、著者3人も本当にとても気に入っています。デザイナーさんが私たちの話を聞いて智慧を絞って、作成してくれました。本の顔にふさわしい素敵なデザインですよね◎

「この本がひとりめになる」という名言(!)が出ました。場づくりについてもきみトリには書いてありますが、この本は対話の一人目になると。この本をきっかけにその場にいるみんなが語り始めるというのです。なんという素敵な言葉!!

これ以外にも本当にみなさん、ひとりひとりのご感想やご意見が、珠玉すぎて胸がいっぱいになる読書会でした。

そして、最後は「あなたがつくるならどんなトリセツを作りますか?」の問いを考えてもらいました。これは、主催者が用意していたものでしたが、私たちが出す前に、なんとご参加者のかたから「ここにいる皆さんがつくるとしたらどんなトリセツを作りたいかお聞きしたい」と出てきてびっくり!
つながっているなあと感じた出来事でした。

みなさんが作りたいトリセツはこちら↓

・食のトリセツ
・ジェンダーのトリセツ
・アウティングのトリセツ
・多様性のトリセツ
・日本人ってなに?
・ルーツのトリセツ
・セクシャリティのトリセツ
・お金のトリセツ
・病気とどう付き合うか?のトリセツ
・SOGIEについて
・親子、家族関係における境界線のトリセツ
・身近にある死とのかかわり方のトリセツ

あなたはどんなトリセツをつくりたいですか?

この本を読むことによって、揺れたところや全然気づいていなかったことに気づいて、そこに向き合っていきたいと思えたというお話も伺えました。
また、「2冊目をみんなで書くっていいね」という声も出て、きみトリが次のトリセツにつながっていったら、どんなものになるんだろう?とワクワクしてきました。

読書会で皆さんがご自身の固有の言葉を語り、それが波紋となって広がっていくのが、とても心地よかったり、ちょっと揺れたりすることにつながっていると思います。
そのひとつひとつがとても大切な体験だなあと思っていて、読書会と言う場で起きることを丁寧に抱えていけたらいいなと思います。

今回ご参加の皆さま、ありがとうございました!

集合写真


今後の読書会
2/28(日)、3/6(土)、3/11(木)です。
1テーマだけ、好きなところ1項でも読んであれば参加OKです。
『きみトリ』をきっかけに、楽しい読書会を体験していただきたいな、という気持ちでいます。
ご参加お待ちしております。


Amazon他、全国書店で取扱中。棚にない場合は注文できます。


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