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リスクとは⁈ファイナンスの視点から解説

「投資はリスクがあるからコワイ」などよく聞きますよね。でもリスクって何?の本質を知っている方は少ないと思います。本日はリスクをファイナンスの視点を踏まえて解説します。

■リスクって何⁈

「リスク=損失」とマイナスイメージを持つ方は多いと思います。しかしファイナンスの世界(今回は、ファイナンスの解説を割愛します)では、「リスク=危機」と位置付けています。危機は、「危険」と「機会」を足し合わせした言葉です。

■例題

リスク=危機」とイメージできるように例題を出します。
①親と知り合いに100万円貸して1年後の返済額はそれぞれいくらか?
仮に貸出利息を親1%、知り合い10%にします。

貸した元本に利息を単純にかけると「1年後の返済額」になります。
(100万円×利息1%=1万円 100万円+1万円=101万円)
「知り合いに貸す」より「親に貸す」
ほうが返済される信用が高いため、親のほうの利息が感覚的にでも低く設定されます。

②反対に貸出した元本100万円が戻ってこない(全額戻ってこないケース除外)ケースを考えます。
仮に損失率とし親を1%、知り合い10%とします。

貸した元本に損失率を単純にかけると「1年後の返済額」になります。
(100万円×損失率1%=1万円 100万円-1万円=99万円)

以上まとめると・・・

「知り合い」のほうが損する「危険」も高ければ、得する「機会」が大きいことが分かります。実はこの振れ幅が「危機」=「リスク」となります。リスクはマイナスの面だけではなくプラスの面も含むことが分かります。
これでリスク=損失でないことが位置付けられます。

■腑に落ちない方へもう一題

A株とB株どちらがリスクが大きいか⁈

A株は株価が上昇するが株価変動の上下する幅が大きい。B株は株価が下落していくが株価変動する上下する幅が小さい。
この例は極端ですが、リスクが大きいのはA株です。

■株価が下がっても売却利益を出せるケースもある

実は、投資の世界では、株価が下がっても「空売り」という手法を使えば売却で儲けを出す方法があります。だから一概に「下がるのがマイナス」というわけではないということです。

参考図書:マンガで身につくファイナンス
ダイヤモンド社
     著者:石野雄一
     作画:石野人衣
     制作:トレンド・プロ


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