「心の支えになる」コンテンツ。
昨日書いた話題とかぶりますが、
今日は今まで聴いてきた番組2つが最終回を迎える日。
特に、SBSラジオ「テキトーナイト」は、13年続いた長寿番組の最終回ということもあって、ものすごい回でした。
番組によくメールを送っていた、当時は中高生だったリスナーが、
大学生や社会人になって久しぶりに電話をつないでみたり、
番組初期にスタッフをされていた方がコメントを寄せていたり、
「13年」という積み重ねがあるからこその大団円。
番組中も、終了を惜しむメールが多数紹介されていましたが、
その中でも印象的だったのが、
「この番組が心の支えになっていました」という、中高生のメッセージで。
「10代と、10代を経験したすべての人にお送りする、適度にテキトーな番組」というキャッチフレーズ通り、
静岡県内で様々な活動をしている中高生をスタジオに呼んでお話を聞く「学校ニュースステーション」というコーナーや、
最近は他局でもスペシャルウィーク以外ではあまり見なくなった(?)、クイズに正解すると現金がもらえる「静岡横断 中高生クイズ」など、
とにかく若い人、中高生にフィーチャーした番組構成になっていた「テキトーナイト」。
中高生向けの番組というと、こちらも番組開始から15年を超える長寿番組「SCHOOL OF LOCK!」がありますが、こちらは全国ネット。
地域ごとの事情はなかなか見えづらいし、大きすぎるがゆえにどうしても細かい目配りという点では限界もある。
その点、ローカル番組であれば、パーソナリティもその地域の事情、地域性を熟知しているし、
その地域に住む中高生と、よりリアリティを持って接することもできる。
テキトーナイトでも、こまめに高校に足を運んで、生の声を集めたり、イベントなどを通じて、ひとりひとりのリスナーと「顔の見える」関係性を築いている場面が垣間見られたのも印象的でした。
世の中に「楽しい」コンテンツというのは星の数ほどあるけれど、
誰かの「心の支えになれる」コンテンツというのは、きっとそんなに多くはないはずで。
ひとつのローカルラジオ番組が、そうそう果たせないその役割を確かに担っていたというのは、本当に凄いことだし、
さんざん斜陽だのなんだの言われるオールドメディアの、
それでも色褪せない大きな価値なのだと思います。
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