あめふり

女子大学生です。読書、映画、音楽。

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最近の記事

鬼滅の刃 読了の感想

 ※以下ネタバレ注意です ジャンプコミックスは以前から超人気の大作をいくつも生み出してきた。ワンピース、ナルト、銀魂等々。そして2017年から連載を始め、映画版は千と千尋の神隠しをしのぎ売上第一位を誇った鬼滅の刃。 私はアニメ1期を見た後、劇場版の無限列車編を鑑賞し、最後に単行本の鬼滅の刃を読んだ。アニメや映画とのギャップ、なぜここまで売れたのか、様々な考察を含めながら、感想を述べていきたいと思う。  単行本を読んでまず感じたことだが、正直言って絵はそんなにきれいだと感じ

    • 『流浪の月』を読んで

      本屋大賞を受賞した『流浪の月』を読んでみました。内容も何も知らずにタイトルだけ見てファンタジーなのかなとか考えていましたが、なるほど、流浪の月、そういうことかと最後には納得することができました。 まだ読んでない人のネタバレになりたくないのでできる限り内容のことはここでは書かずあくまで感じたことを述べていければと思います。 物語の全体の印象としては、白い、無機質、それでいてどこかあったかいような矛盾しそうで矛盾しない感覚に包まれました。それは主人公の胸の内に秘めたものを表に

      • 文学とは

        文学とは何だろうか。文字の羅列が生み出す芸術だと考える。ただ意味もなく並べられた文字には大した価値もないが、考え抜かれ選び抜かれた文字たちの羅列には人々の心を動かす計り知れない価値があるのである。 本を読んでいるとふと感じる。目で追うのはただの文字の羅列であるのにも関わらずそれらが生み出す世界はなんと色鮮やかなのだろうかと。見ているのは白い紙に黒い文字だけである。しかし、それを追うだけでどこへでも行くことができ、ありとあらゆる感情を抱き、五感を使っているかのような体験ができ

        • 夏です。

          夏だから気分が高まっているのか、恋をしているから気分が高まるのか。 最近、無性という概念についてふと考えます。 肉体はどうであれ、精神的には男でも女でもないひと。 そうか、どちらかである必要はないし、そういう可能性もあるのだな。 異性と仲良くなるとどうしてもこの人とはどういう関係なのだろうかと考えてしまう。 ただそれも、必要のないことだったのかもしれないです。 夏です。

        鬼滅の刃 読了の感想

          #私を構成する5つのマンガ

          まず最初にあげたいのは、大和真紀さんの『はいからさんが通る!』 大正時代が舞台になっている漫画で主人公の紅緒や彼女を取り巻く人々の青春の1ページを切り取ったような内容とあわせて時代の変化に翻弄されながらもたくましく生きる人々の姿を描いた漫画……といってしまうと大袈裟かもしれませんが、それほどのものを感じさせます。 登場人物が、多種多様でありとても個性的な部分もこの漫画の魅力のひとつですが、舞台設計もとても細かく、大正という様々なものが大きく変化していった文明開化のこの

          #私を構成する5つのマンガ