「本の感想」エフォートレス思考

グレッグ・マキューン 著

あんまりちゃんとは読まなかったけど・・・
印象に残ったこととしては、

①いやなことはもちろん、好きでやっている仕事でさえも、どうしたら楽にできるか、を考えること。

②頑張りすぎると失敗する。無意識のうちに頑張ることがいいことだと刷り込まれているが、一定以上は頑張ると生産性が落ちてむしろアウトプットが悪くなるそうだ。

③ネガティブな感情を解雇する。感謝の気持ちを持つ。習慣化のためにネガティブなことを言ったら必ずポジティブでリカバーする。

④疲れない。一日の仕事は一日で回復できるところまでとする。

⑤コストとリターンが逆転するちょうど手前を「完成」と定めるーこれ、仕事において超大事だと思う。無駄をなくすのにとても効果的。これは絶対忘れたくないなあ。

⑥今日の完了リスト(終わった時の気持ちを考えて作ったもの)、死の片づけ

⑦毎日1時間、自分が楽しいと思えることに時間を使う。

プライベートで特に重視したいのは③かな。自分が幸せになるために必要な気がする。
あとは、⑦で楽しいと思えることを1時間確保って結構長いなって思ってしまった。だけど自分の人生をさらに良い方向にもっていくためにはそれくらいの投資は必要なんだろうね。

仕事のことでは転職してからはや8か月、いろいろなことを考えたから、けっこう共感できる部分が多かった。⑤はこと自分の部署に足りていないことのように思った。コスト>>リターンの仕事を一生けん命やっているのはちょっと納得できないかな。
今のやり方ではないアプローチにしないと、いくらコストをかけてもリターンが大して向上しない仕事があるかなと。
基本的に楽に、暇にならないと本質的な仕事の生産性向上ってできない気がする。

この気持ちは、慣れてきたりすると忘れそうだから、何とかこのマインドを持ったままやっていきたいなあ。読み返すかはわからないけど、忘れないようにしたいなと思った。

あとは、最後のほうの娘さんの体調変化での動揺やその後の気の持ちようの試行錯誤などが書いてくれたところがとてもよかった(娘さんはもちろんもっとよくなってほしい)
病気とかって人生においてどうにもできない事象で、全く予期せず原因を何かに結び付けることもできない事柄で、私はもっとも感情的になったり振り回されたりしやすいことの一つだと思っている。
著者は最愛の娘さんのそのような体調変化に直面して、その時でも「やめること」を明確にし、不要な努力をしない代わりに今を楽しむことを優先させている姿が想像できて、そこが一番よかった。家族の病気だと、こちらもできる限りの手を尽くしてどうのこうのって考えるに違いないけど、そうしなくてもその患者となった家族含めてそうした場合よりも幸せに時間を共有できることもあるのだと。
きっと著者もスマートに立ち振る舞えてるわけじゃなくて、本気で向き合って試行錯誤しているんだろう、って思えて、励みになった。


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