オルカンとS&P500の同時積立は分散投資と言えるか

Xを見ているとオルカンとS&P500を積み立ててます、や、オルカンとS&P500の同時積立についてどう思いますか、と記事をよく見かけます。そして、これで分散投資になっているから大丈夫というようなことも書いてあります。

結論から伝えると、私個人的には、広義の分散投資の定義から判断すると、オルカン+S&P500はそれほど分散投資になっていないのでは、と考えてます。

※分散投資になっているから大丈夫、という「大丈夫」というのは非常に曖昧な表現なので、突っ込みどころが満載ですが、ここでは述べません。

ですが、狭義の分散投資の定義から判断すると、株式クラス内(単一クラス内)で日本・先進国・新興国と幅広く分散投資されてはいるので、分散投資になっているといってもよいのでは、と考えます。

つまり、その人が定義する分散投資によって、分散投資ともいえるし、そうともいえないし、というのが個人的な考えです。分散投資の定義によって少し考えが異なるだけかなと。

あまりすっきりした結論ではないので、少しもやもやが残る方もいらっしゃると思いますが、その考えを以下に伝えます。

まずオルカンとS&P500の組み合わせは、①両社とも株式クラスのみ、②株式クラス内で日本・先進国・新興国と幅広く分散投資されてはいる、③S&P500は米国株オンリー、となります。

そしてオルカンにS&Pを加えることは、オルカンの米国比率約62%にS&P500の米国比率100%を加えることになる、結果米国株が約80%になります。

つまり、米国株比率だけを押し上げるだけで、オルカンの分散投資比率以上に分散投資の効果が期待できない、と私は考えてます。あと80%という数値は、ほぼほぼ米国株オンリーの投資といってもよいのではないかという比率ですね。

ここで定義の話に移りますが、私の考える広義の分散投資とは、「株式クラス、債券クラス、REITクラスに、サテライト投資(金銀、原油、穀物といったコモディティなど)を加え、日本・先進国・新興国といった世界に幅広く投資すること」です。

私の考えはこちらなので、米国株のみほぼ一極集中させるようなオルカン+S&P500は、それほど分散投資していないのではないかと考えてます。

逆に、狭義の分散投資の定義は「単一クラス内で、日本・先進国・新興国といった世界に幅広く投資すること」ではないか推測しており、米国株80%といえども、20%は日本や新興国に分散しているので、これはこれで分散された投資と言われれば確かにその通りといえます。オルカン+S&P500は分散投資になっているので大丈夫と考えている人は、こちらの考えなのではないかと。

結論に戻りますが、その人が定義する分散投資によって、分散投資ともいえるし、そうともいえないし、というのが個人的な意見です。分散投資の定義によって少し考えが異なるだけかなと。

みなさんが投資で幸せな生活が遅れますように。マナティー。

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