世界を統べる者 - 「日米同盟」とはどれほど固い絆なのか 矢作 直樹 , 宮澤 信一 (著) 感想

世界を統べる者 - 「日米同盟」とはどれほど固い絆なのか? (2022/6/29) は、矢作 直樹 氏と、 宮澤 信一 氏の対談本です。

この本に至った経緯は、苫米地博士とナオキマンとの対談動画→ ナオキマンのサロンで、「やまと経営者連盟」で気になっていた矢作直樹さんとの動画を発見→その動画で紹介されていた という流れです。(対談動画と、やまと経営者連盟についても纏める予定でしたが、時期を逃した感があります)

矢作さんは知っている方も多いと思いますが、東大医学部のいくつかの部長を歴任・退官した後に「人は死なない」という医学とは逆?の本を出版された面白い経歴の方です。上記、やまと経営者連盟の顧問もしておられます。

宮澤 信一 氏については、検索しても情報が出てきません。
本の著者説明によると「イギリスで研鑽を積み、世界の政治、経済、宗教、社会情勢などに精通。国際機関や国際金融などさまざまな国々の折衝に努める」と書かれています。
本を読み進めると、確かにただの評論家や情報通などでは無く、実務レベルの情報を知っている人で、かつスピリチュアル(と言っていいのか)方面の知識もある柔軟性がある方、という印象をうけました。ただ、アメリカが正しいというスコトーマ(認知の盲点)を持っている(もしくは認知戦として意図して書いている)、という印象も受けました。それは、論理的じゃないアメリカを正とした箇所がいくつかあったからですが、宮澤氏が、もっと裏の情報を知った上での結論かもしれません。
なお、矢作さんの事は人柄含め信頼していますが、国際情勢については宮澤氏にチェックしてもらっているそうなので、今後、矢作さんの言葉でも宮澤氏のバイアスが入っている可能性がある事を注意したいと思います。
批判している訳ではく、あくまでどのような人物なのか、私の印象という事です。

前置きが長くなりましたが、感想です。
・結論から言うと「世界を統べる者」というピラミッドの頂点にいる方々を本書では「イルミナティ」としており、ざっくり言うと世界平和(秩序)を目指しているらしいです。私は、感覚として同意しますが、ただ、世界の頂点にいる人の考えと庶民の考えは違うであろうという事で、例えば人口削減が中長期的な視野では必要かもしれませんが、殺されることに同意できないのは当然でしょう。国際金融資本等もイルミナティの下位組織であればなおさら。

・矢作さんの「中今」:今この瞬間だけに意識を向けて生きる・感謝をする、という考えは素晴らしいと思います。多分、詳しくは他の著書に書いているはず。

・「MSA協定(日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定)」を知らずに議論してもしょうがないとの事ですが、”秘密協定であり調べても分からない”のであればそれこそ言う意味無くないですか、と思った(本書では多少解説あり)。気になるのは、本当にごく一部の人しか知らないのであれば、一方がMSA協定を知っており、相手が知らないと判断すれば悪用できるし、一般国民が知っているかどうかの前に、国としてどうなっているのという事。田中角栄は熟知しており上手く使っていた、とありますが、結果、嵌められたじゃん。

・MMTが実現しない理由を、宮澤氏は、日本が円を刷るのにはアメリカの承認がいる としており、なるほどと思いました。私は、ODAとか日本のインフレに関係ないから、なんぼでも円を刷ってよいのでは、と思っていましたが、アメリカ承認が本当であれば、その謎が解決しました。
なお、BI(ベーシックインカム)については、アメリカ承認が不要な方法を苫米地博士が提唱しており、理論的には解決済みです。(下記私の別記事リンク)

・気になる点:1年以上前の本だからといって、宮澤氏が、ロシアの味方(になりそうな国)がChinaだけという考えで、BRICS等との関係に言及していないのには、あれ?と思った。ロシアが孤立しているという、欧米のMSM(メインストリームメディア)・要は欧米側の認知戦そのまんまの情報じゃないか。
・矢作氏のコラムで、『茨城沖で天然ガスの試掘が行われており、600年分(多分日本の使用量と思われる)相当の試算で、掘り出す技術の策定時期が2028年度末見込み。そうなると当然世界が日本の邪魔をする』との事。
邪魔を退け、是非実現するよう期待します。また、海洋資源は尖閣諸島にも眠っている事は調査さています(下記私の記事リンク)ので、技術を発展させ、日本を資源大国にしましょう。

・またまた矢作氏のコラムより。『食糧問題は、食べる量を減らしていく方向に行く』との事で、私は同感なのですが、明言する人を初めて見た(本ですが)気がします。私が尊敬している苫米地博士は、「今でも正しく分配すれば世界の飢餓は無くなる」「一部の人が贅沢をするため、人より多くの食料が家畜の餌になっている」など主張していますが、全員が食べる量を減らせ、までは言ってなかったような。
私が「食べる量を減らせばよい」の考えに至った一つは、10年以上1日2食生活を続け、1日3食より調子が良い(朝食べるとお腹を壊す)事です。もちろん体質もありますし、力仕事をする方は朝からしっかり食べたほうがよいと思いますが、誰しも1日3食の必要は無いでしょう。そう思い込まされているだけ。
また、例えば野菜の栄養価が下がっているという情報もあり、だったらなおさら食べなくとも平気じゃね、と思っていたところでした。実験で断食もしてみました(下記記事)。
矢作さんは、みんなの意識が変わるだけで実現する、と書いていますが、私は、もし意識が変わるとしたら飢饉が来た時だろうなと思っています。


2023/10/10追記 矢作氏の別の本の記事書きました


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?