《続・初夏、紙風船.》
車いす生活が始まった祖母と、紙風船で遊ぶようになったことは先日綴ったばかりだ。そんな遊びを今日も終え、これを書き始める。
あの時にも書いたのだが、祖母は運動神経がすごくいい。その彼女が放つ紙風船のアタックは強烈で、顔や胸元めがけて飛んでくる。この妙につよい攻撃力にはいつも驚かされる。でも紙だから痛くないところが、おうちの中で、また祖母と遊ぶのにちょうどいい。
芸人さんのずっこける芸。その大げさに膝からくずれ落ちる姿に思わず笑ってしまうのにそっくりだなとふと思った。
祖母の鋭いアタックが取れない時に、「あー!!」(残念そうに)とずっこけると、彼女は大笑いしてくれるのだ。まさに、体を張ったわたしの「芸」だ。人を笑わせることって、こんなに愉しいんだとずっこけながらみる祖母の涙が出そうなほどの笑顔に思わされる。
今夜もあのくしゃっとした顔がみたくて、床に寝そべるくらいにずっこけてしまうのだろう。心意気まで芸人さんのそれに近づいていく。
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