東京の休日 170 〜【夏の土用】椿山荘東京にて鰻と風鈴の音の夕涼みを〜
土用の丑の日
(どようのうしのひ)。
今年(2023年)は
7月30日(日)となっております。
「鰻(うなぎ)」を召し上がる予定の方も
多いのではないでしょうか。
ということで今回は
ホテル椿山荘東京の
「うな菊」さんをご紹介いたします。
その前に少しだけ
「土用の丑の日」のお話を。
「土用(どよう)」とは
立春、立夏、立秋、立冬前の
18日間のこと。
年に四度訪れる
季節の変わり目の時です。
この中でも「夏の土用」が
広く知られているでしょうか。
2023年においては、
7月20日(木)~8月7日(月)の
立秋(8月8日)前日までが
「夏の土用」。
この間にある丑の日が
「土用の丑の日」と呼ばれる日です。
丑(うし)の日は
十二支(子・丑・寅・卯...)にて
日付を数えていたことに由来します。
この日の縁起物が
「う」のつく鰻となったのは
江戸時代から。
発明家・平賀源内(ひらがげんない)の
アイディアだったとか。
縁起をかつぐことの好きな
江戸の人々のあいだで
瞬く間に流行ったそうです。
それでは本題へ。
今春、ホテル椿山荘東京(目白)の
日本庭園内に開業したのが
「うな菊 ホテル椿山荘東京店」さん。
奈良の地で
明治二十四年(1891年)に創業しました
老舗料亭「菊水楼(きくすいろう)」さんの
鰻専門店です。
厳選された国産鰻と
お上品なたれ
「うな菊」さん専用の田んぼで育った
新潟県魚沼産のコシヒカリ。
三つが合わさり
雅な響きを奏でておりました。
この時選んだのは
蒲焼と白焼の両方を愉しめる
「椿御前」のあいのせ。
あいのせ重・季節の一品・茶碗蒸し・
お吸い物・香の物・甘味
すっきりとした味わいのたれが
ふっくらとした蒲焼の旨みを引き出し
山葵とねぎが
香ばしい白焼の美味しさを引き立ておりました。
この時の季節の一品
湯葉もとってもいいお味で。
風情ある庭園を通り
伺う間には、旅の気分も。
さらに、この気分を盛り上げてくれたのが
「風鈴の小径(こみち)」でした。
こちらの夏の庭園装飾は
9月18日(月・祝)まで愉しめるそうです。
清らかな風鈴の音に
贅沢な夕涼みをさせていただいたよう。
立秋が近づいている中でも
まだまだ続く暑い日々。
美味しいものと
涼やかな景色の力を拝借し
清らかに乗り切りたいものですね。
写真・文=Mana(まな)
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