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東京の休日 168 〜【テート美術館展】英国「光の画家」ターナーから、体感のモダンアートまで〜

「テート美術館展 光
― ターナー、印象派から現代へ」

2023年7月12日(水)〜10月2日(月)

ついに開幕いたしました。


様々な理由で
とても贅沢な展覧会!

その様子をお伝えしてまいります。




まずは
その概要から。

上海に始まり、ソウル、
メルボルン、オークランドと巡回してきた

「テート美術館展 光
― ターナー、印象派から現代へ」


最終会場となるのが
日本(東京・大阪)です。

東京会場:国立新美術館
2023年7月12日(水)〜10月2日(月)

大阪会場:大阪中之島美術館
2023年10月26日(木)〜2024年1月14日(日)


テーマは「光」。

18世紀末から現代まで、
約200年間の作品が一堂に会します。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《湖に沈む夕日》1840年頃


その数およそ120点。

時代もジャンルも超えた
芸術家たちの作品が集まっておりました。

ピーター・セッジリー
《カラーサイクル III》1970年
ウィリアム・ブレイク
《アダムを裁く神》1795年



これらの作品の主な所蔵元が
英国を代表する国立美術館の連合体
「テート」


7万7千点以上の作品を所蔵し、

テート・ブリテン
テート・モダン
テート・リバプール
テート・セント・アイヴス


の四つの美術館を運営しています。


「テート・ブリテン」は
ナショナルギャラリーの分館として
1897年に開館。

ジョン・エヴァレット・ミレーの
《オフィーリア》のある美術館として
知られているでしょうか。



また
「テート・モダン」は
2000年にオープンした
世界有数の近現代美術館。

『草間彌生:インフィニティ・
ミラー・ルームズ(無限の鏡の間)』展が
会期延長となるほどの
人気を博しているようです。






さて、この展覧会の贅沢なところを
みてまいりたいと思います。

・ターナーとモダンの美しき競演!

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《陽光の中に立つ天使》1846年出品


英国を代表する風景画家
「ジョゼフ・マロード・
ウィリアム・ターナー」


19世紀に活躍し

印象派の原点ともいわれる
作品を生み出しました。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《湖に沈む夕日》1840年頃

《陰と闇─ 大洪水の夕べ》1843年出品

《光と色彩(ゲーテの理論)─ 大洪水の翌朝─
創世記を書くモーセ》1843年出品

やわらかな色彩が織りなす
光がなんとも神秘的で。



実は、これらが展示されている空間に
2003年に制作された現代アートもあるのです。

アニッシュ・カプーア
《イシーの光》2003年



本場、ロンドンであれば
「テート・ブリテン」と
「テート・モダン」の両方を
訪れなくてはならないので

一つの美術展でどちらも
愉しめることは非常に贅沢。



ちなみにテート・モダンで大人気の
草間彌生さんの作品も
印象派に囲まれ展示されておりました。

《去ってゆく冬》2005年



・優しい光に包まれて。ミレー、ハマスホイ、モネ

陽射しが、万物を照らす形で
表現されている数々の作品。

木々も海も
家も人も。

光を美しく纏うその姿に
心癒されるひと時を過ごすことができました。

ジョン・エヴァレット・ミレイ
《露に濡れたハリエニシダ》1889–90年

クロード・モネ
《ポール=ヴィレのセーヌ川》1894年

ジョン・ブレット
《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》1871年

ヴィルヘルム・ハマスホイ
《室内、床に映る陽光》1906年



・光をよみとく現代アート!映し出される我が心。

スティーヴン・ウィラッツ
《ヴィジュアル・フィールド・オートマティック No.1》

クラシックな作品と
現代アートとを見比べる中で
気づかされるのは

現代のものはより
観る人の心の中が反映されるということ。

デイヴィッド・バチェラー
《ブリック・レーンのスペクトル 2》

《私が愛するキングス・クロス駅、私を愛するキングス・クロス駅 8》


作品が鑑賞者の中で
初めて完結すると言ってもいいのかも
しれません。

こうした気づきを得られることも
この展覧会ならでは。

ペー・ホワイト
《ぶら下がったかけら》2004年


皆さまはこれらの作品に
何を感じますか。

またどのような感情、記憶、想像が
湧き上がってくるでしょうか。

オラファー・エリアソン
《星くずの素粒子》2014年


・英国王室御用達ブランド「WEDGWOOD ウェッジウッド」とのスペシャルコラボレーション!


国立新美術館2階のカフェ
「サロン・ド・テ ロンド」が

「ウェッジウッド・カフェ」
姿を変えておりました。

会期中、
英国王室御用達ブランド
「WEDGWOOD ウェッジウッド」にて
すべてのメニューを堪能できるそうなのです。


その中でもおすすめなのが
こちらの限定の

『ウェッジウッド サマーアフタヌーンティー at サロン・ド・テ ロンド』(2名セット)

◯5種のスイーツ
ライチのゼリーとヨーグルト
ガトーオペラ
キャラメルのムース
ホワイトチョコレートのムース
クレープケーキ

紅茶またはコーヒーがつきます。

爽やかなブルーで
まとめられた夏のアフタヌーンティーと
なっておりました。

麗しい食器とともに
過ごす時間は本当に贅沢そのもので。





ということで、
今週開幕しました
『テート美術館展 光 
― ターナー、印象派から現代へ』


の魅力をお伝えしてまいりました。

作品によっては鑑賞できる時間帯が
限られておりますので

ぜひあらかじめご確認の上
足をお運びくださいませ。

夏のお出かけの参考になりましたら
幸いです。


写真・文=Mana(まな)

「テート美術館展 光 
― ターナー、印象派から現代へ」

会場:国立新美術館 企画展示室2E
 東京都港区六本木7-22-2
会期:2023年7月12日(水)〜10月2日(月)
開館時間:10:00〜18:00
 ✴︎毎週金・土曜日は20:00まで
 ✴︎入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日
https://tate2023.exhn.jp



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