東京の休日 #53 〜冬の美術鑑賞デートにおすすめの「1894 Visions ルドン、ロートレック展」〜
また素敵な絵画展を訪れることができました。
三菱一号館美術館（東京・丸の内）で開催中の
開館10周年記念
1894 Visions ルドン、ロートレック展。
（2020年10月24日（土）～2021年1月17日（日））
久しぶりの西洋美術に感動もひとしおでした。
1894年に完成した
三菱一号館美術館。
その「1894」がこの展覧会のテーマとなっています。
見どころは次の４つかなと
（わたしなりに）思いました。
１．秋や冬らしい「景色」をみられること
２．今まで知っていたつもりの画家の
新しい一面を発見できること
３．日本人の洋画家の作品にも出会えること
４．1894年の竣工以来
コレクションの中核となっている
ロートレックとルドンの作品が
展示も含めて愉しめること
１．秋や冬らしい「景色」をみられること
クロード・モネ
《草原の夕暮れ》
ジャン＝フランソワ・ミレー
《ミルク缶に水を注ぐ農婦》
カミーユ・ピサロ
《エラニーのロックおばさんの農園》
アンリ・ル・シダネル
《月下の川沿いの家》
これらの作品を通して深まる秋を感じていたら
心がとても穏やかになりました。
（↑公式サイトにて一部作品をご覧いただけます。）
ちなみに館内の窓からも
薔薇や紅葉がみられます！
秋薔薇が見頃を迎えていました。
２．今まで知っていたつもりの画家の
新しい一面を発見できること
バレエダンサーの絵画しか
みたことのなかった
エドガー・ドガの人物画はとても新鮮でしたし
ふんわりとした顔を描くイメージだった
ピエール＝オーギュスト・ルノワールの
きりりとした目の少女の絵も心に残りました。
３．日本人の洋画家の作品にも出会えること
西洋美術を
ヨーロッパで学んだ日本人画家たちの
作品も数多くみられました。
山本芳翠の《浦島》は
異彩を放つ作品でした。
４．1894年の竣工以来
コレクションの中核となっている
ロートレックとルドンの作品が
展示も含めて愉しめること
アンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレックの
《アリスティド・ブリュアン 彼のキャバレーにて》
（ポスター右。）
顔や表情が繊細でありながら
軽やかにみえるタッチが印象的です。
その他のロートレックの絵画も
組み合わせだったり、飾られている壁だったりが
とてもお洒落で空間全体を愉しめました。
人物の表情を近くでみて、
遠くから複数の作品を同時に鑑賞するのも
おすすめです。
オディロン・ルドン
《グラン・ブーケ》
黒い壁に囲まれたお部屋に
この一枚がライトに照らされ
飾られています。
その雰囲気だけでも
幻想的で美しいのです。
（写真は撮影可能なレプリカです。）
近くで見るとお花の種類の
豊富さに圧倒され、
離れて見ると花々の躍動感を
感じられる作品でした。
そして、こちらのグラン・ブーケを
併設のCafé 1894で
いただけるのです。
「おとなのグラン・ブーケ」
チョコレートムースに
柚子のソルベ、蜂蜜レモンのメレンゲ、
洋梨のキャラメリゼとぶどうが添えられた
ほろ苦さや酸味も感じられるデザートでした。
こちらの素敵なカフェにもまた立ち寄りたいですし、
11月末に作品の入れ替えもあるようなので
もう一度足を運べたらいいなと思っています。
三菱一号館のお隣
丸の内ブリックスクエアや
丸の内My Plaza、丸ビルなど
周辺ではすでにクリスマスツリーが登場し
イルミネーションも始まっていたので
クリスマスの時期に
美術鑑賞デートができたら
素敵だなと思ってしまいました．．．！
丸の内仲通りも綺麗でした♡
写真・文＝Mana（まな）
開館10周年記念
1894 Visions ルドン、ロートレック展
会場：三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2-6-2
会期：2020年10月24日（土）～2021年1月17日（日）
開館時間：10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
（祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで）
休館日：月曜日*と展示替えの11月24日（火）、25日（水）、
年末年始の12月31日（木）、2021年1月1日（金）
＊月曜日が祝日の場合と10月26日（月）、11月30日（月）、
12月28日（月）、2021年1月4日（月）は開館
https://mimt.jp/visions/
（詳細や開館時間の変更等は公式サイトをご覧くださいませ。）
Café 1894
住所：東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1F
営業時間：11:00〜23:00（L.O.22:00）
休業：不定休
https://mimt.jp/cafe1894/
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