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#東京の休日 【休日シリーズⅦ】

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東京の素敵なスポットを紹介していきます。美術館、カフェ、主観多めです。
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#丸の内

東京の休日 186 〜【⁡ハッピー龍リュウイヤー!静嘉堂@丸の内】辰年の「美術館始め」、龍彩る至宝を愛でてみませんか?〜

⁡「ハッピー龍リュウイヤー! 〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」 2024年1月2日(火)〜2月3日(土) 静嘉堂文庫美術館(丸の内)にて。 「辰年」を迎えたことを 華やかに奥深く⁡体感できる 展覧会でございました。 龍のイメージの広がる この龍“七変化”に すっかり魅了されてしまいました! ⁡ (上記「暗くも…淵に潜る」は 中国最古の漢和辞典『説文解字(せつもんかいじ)』 にある『龍』の解説の一部です。 今回展示されております。) さっそく作品を ご紹介してまいります。

東京の休日 174 〜【江戸時代の美術─「軽み」の誕生@出光美術館】「つまらない」美しさが心に沁み入る秋のひと時でした〜

江戸時代の美術
─「軽み」の誕生 2023年9月16日(土)~10月22日(日) 出光美術館(丸の内) 秋の七草 美しい季節に 訪れたくなる 展覧会でした。 その見どころを さっそくご紹介してまいります。 ・「づくし」と「軽み」の対比/狩野探幽(かのうたんゆう)画面にぎっしりとモチーフのつまった 「づくし」は室町時代、桃山時代の絵画。 一方で、この展覧会で スポットライトが当てられているのが 画面に余白のある 「軽み」の意識された 江戸時代の絵画です。 江戸時代

東京の休日 164 〜【大阪の日本画】展:悪魔派、船場派、なにわ風俗画に感性をくすぐられました〜

『大阪の日本画』 2023年4月15日(土)〜6月11日(日) 東京ステーションギャラリーにて。 新しい画家との出逢い、 そして新たな「大阪」のイメージの開花と とっても充実した内容でございました。 素敵な作品のご紹介の前に まずは展覧会全体のお話を。 明治、大正、昭和。 近代の大阪で活躍した 画家50名以上の作品が集められたのが 今回の展覧会です。 主に、昨年2022年に開館したばかりの 「大阪中之島美術館」から作品が来ております。 京都、東京の日本画の影に隠れ

東京の休日 159 〜【初春を祝う ―七福うさぎがやってくる!】展(静嘉堂文庫・丸の内)気分はふたたびの初詣でした〜

お正月からひと月。 すっかり日常に戻っていたところで また新春の麗しい気分を 味わわせていただきました。 『静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅱ 初春を祝う ―七福うさぎがやってくる!』 2023年1月2日(月・振休)〜2月4日(土) 丸の内に移転して間もない 「静嘉堂文庫美術館 (せいかどうぶんこびじゅつかん)」にて 現在開催中です。 お正月の華やかな雰囲気が好きな方、 卯年の方(わたしもです!)、 茶道をされている方、興味のある方に おすすめの美術展となっ

東京の休日 158〜【江戸絵画の華】展(出光美術館・丸の内)帰国に深々感謝したい至宝ぞろいでした〜

本日ご紹介するのは 『江戸絵画の華』展。 〈第1部〉若冲と江戸絵画  2023年1月7日(土)~2月12日(日) 
〈第2部〉京都画壇と江戸琳派  2023年2月21日(火)~3月26日(日) 出光美術館(丸の内)にて開催中です。 館内を後にするのが 惜しくてたまらない 素晴らしい展覧会でした! さっそくその魅力をご紹介してまいります。 とその前に 今回の展覧会が開催された経緯を。 2019年、出光美術館のコレクション に新たな作品190件が加わりました。 アメ

東京の休日 147 〜【Viron(ヴィロン)丸の内】まるでパリ♡なテラス席でおそめのランチを〜

深まる秋。 過ごしやすい気候が 続きますね。 そんな時にお食事で利用したくなるのが テラス席。 今回は、パリの雰囲気を愉しめる テラス席の可愛い 「VIRON(ヴィロン)丸の内店」を ご紹介します。 東京駅を出てまもなくあらわれる パリのブラッスリーのような こちらのレストラン。 お店の由来となっているのは フランスの小麦粉メーカーなのです。 その名もヴィロン社。 その小麦粉でつくられた パン、とくにバゲットが 絶品なのだとか。 それをいただけるのが VIR

東京の休日 146 〜【静嘉堂(せいかどう)文庫美術館】オープン間もない麗しの館内で秋の芸術鑑賞を〜

今月(2022年10月) 丸の内にオープンしたばかりの 静嘉堂文庫美術館 (せいかどうぶんこびじゅつかん)。 本日はこちらをご紹介いたします。 岩﨑彌之助 (いわさきやのすけ/三菱第二代社長)、 岩﨑小彌太 (いわさきこやた/三菱第四代社長)親子の コレクションからなる静嘉堂文庫美術館は 130周年を記念し 世田谷の地から移転。 新しい美術館として 明治生命館一階に開館いたしました。 実は、丸の内に ミュージアムを持つことは 彌之助氏の夢だったのだとか。 時を経

東京の休日 #132 〜【ガブリエル・シャネル展】世にも美しいドレスの祭典へ〜

ファッション好き アート好き 双方の方が愉しめる展覧会が現在 三菱一号館美術館(丸の内)にて 開催されております。 『ガブリエル・シャネル展  Manifeste de mode』 2020年〜2021年にかけ パリで開催されていた 『Gabrielle Chanel. Fashion Manifesto』展の 国際巡回展のこちら。 60点近いスタイルと 香水、ジュエリーが展示されております。 見どころは、 ・普遍的な美しさ ・ドレスとジュエリーの比較 ・シャネ

東京の休日 #126 〜【丸の内】紫野和久傳(むらさきのわくでん)さんで夏を味わうひと時を〜

きらきらとしたビルの集まる 東京・丸の内。 この大都会でひと息つきたいと 思われた時におすすめなのが 紫野和久傳 (むらさきのわくでん) 丸の内店です。 京都に本店のある 老舗料亭「高台寺 和久傳(わくでん)」さんの 流れを汲むこちらのお店。 丸の内店では、 カウンターでお抹茶をいただけるほか 「おもたせ」を求めることもできます。 さっそく和室を囲むお席へ。 腰をかけると 広がる静けさを感じるのです。 お茶室さながらの床の間と そこに飾られている 掛け軸とお花の

東京の休日 #111 〜「上野リチ」展:京都とウィーンが美しくとけ合う世界に心癒されました〜

恥ずかしながら、 今回初めてそのお名前にふれた 上野リチ・リックス(上野リチ)氏。 ところが、 館内へ足を踏み入れた途端に 彼女の紡ぎ出す世界に魅了されておりました。 訪れたのは、 三菱一号館美術館(丸の内)で 開催されている 『上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー』展。 こちらの展覧会の 魅力3点をお伝えする前に まずは、上野リチ氏のご紹介を。 1893年(明治26年) オーストリアのウィーンに生まれます。 ウィーン工芸学校卒業後、 ウィーン工房で

東京の休日 #89 〜「カルティエ」のクリスマスカードを大切な人へ(六本木・表参道・丸の内)〜

街中が ホリデーシーズン一色と なってまいりました。 六本木ヒルズを通りかかると 赤の輝く大きなクリスマスツリーが 飾られています。 ジュエリーブランド 「Cartier(カルティエ)」のツリー。 お昼と夜とで違った表情を みられて素敵なのです。 Cartier(カルティエ)の 宝石箱やプレゼントが ツリーを彩ります。 平日のお昼間ですと、 まだ人もまばらなので こんなお写真も。 こちらのクリスマスツリーは 12月25日まで 愉しめるそうです。 さて、Carti

東京の休日 #85 〜通いたいほど素敵でした「印象派・光の系譜」展@丸の内〜

日本でこれまで何度も開催されてきた 「印象派」をテーマとした展覧会ですが 今回の「印象派」展もとっても素敵でした! 訪れたのは、 『イスラエル博物館所蔵  印象派・光の系譜 ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン』 2021年10月15日(金)~2022年1月16日(日) 三菱一号館美術館(丸の内) エルサレムにある 「イスラエル博物館」。 1965年に設立され、 50万点もの文化財を有しているのだそう。 その中で近代美術のコレクションは 約2500点。 この度、

東京の休日 #81 〜芸術の秋:五つの美術展でお花見を〜

芸術鑑賞が愉しい季節が やってきました。 各地の美術館で 素敵な展覧会が開催されていますね。 その中で、今回は「秋のお花見」を 堪能できる五つの美術展をご紹介します。 一、「百段階段」秋の文化財公開 五感で体感する 文化財で四季のお花見 2021年10月2日(土)~11月23日(火・祝) ホテル雅叙園東京(目黒) 二、キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート 2021年9月18日(土)〜11月28日(日) 東京都庭園美術館(白金台)

東京の休日 #78 〜「三菱の至宝」を愛で、和菓子で夏の夕べを祝した週末のこと〜

現在、三菱一号館美術館で 開催されている 『三菱の至宝展』 (2021年6月30日(水)~9月12日(日))へ 足を運んできました。 「三菱」を創業した 岩崎家4代のコレクションを みることができます。 その文化財や美術品の中には 国宝や重要文化財も 多く含まれているのです。 印象的だったのは、 所蔵されている「書」の豊富さと 展覧会の最後を飾る「陶磁器」の美しさ。 「書」でいうと 元の時代の 国宝 《与中峰明本尺牘 (ちゅうほうみょうほんにあたうるのせきとく