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1人でも生きていけそうだよね、と何度も言われて来た気持ちをとわ子が代弁してくれた。

22歳で上京して、逞しくなった自覚があります。
友人にも「前は守ってあげたくなる女の子って感じだったのに、変わったねぇ」と言われたり。

初めて家族の元を離れて1人で生活をする上に、
上京したての頃は圧倒的に男性が多い環境にいたから負けてなるものかと常に思っていて…
そりゃ、逞しくもなるでしょう。

それ以来
「1人でも楽しそうだよね」
「1人でも生きていけそうだよね」
と何度言われて来たか分からないし
歳を重ねる毎に言われる回数は増えていて。

でも、思い返せば1番最初に
「1人でも生きていけるでしょ」
と言われたのは20歳の頃。
そう思われている事を初めて知ったと同時に、否定が出来なかった自分への衝撃が強くて、その時の状況は今でもハッキリ覚えています。
そう、上京する前から既に逞しかったらしい。

実際、私は1人での楽しみ方を知っているから1人でも楽しいし、1人でも生きていけると思う。
でも、生きていけないのよ1人では。
誰かと生きていきたいのよ。

そんな時に昨日のドラマです。
『大豆田とわ子と三人の元夫』第八話
思わず涙が溢れたとわ子の言葉。
坂元裕二さん…!
となったので、文字に起こしてみました。

(小鳥遊)
だって、あなただって、
1人で生きていけるでしょ。

(とわ子)
んー、どうかな、前はそう思ってました。
1人で焼肉も行けるし、
1人で温泉だって行けるし、
私は1人でも大丈夫だ、って。

(小鳥遊)
今は違うんですか?

(とわ子)
違わないです。全然大きい事は違わない。
でも………小さな事かな。
小さな事が、ちょっと疲れるのかな。
自分で部屋の電気を付ける
自分で選んで音楽をかける
自分でエアコンを付ける
…ま、小さい事なんですけどね。
ちょっとボタンを押すだけの事に、
ちょっと疲れる感じ。
そう言う時に、あ、意外と私、1人で生きるのが、面倒くさい方なのかなと思います。
なんにもしてないのに、
明るくて音楽が鳴ってて、
あったかい…ってのに憧れます。

全部が全部当てはまる訳じゃないけど、
《大きい事は違わない、小さな事かな。》
と言う言葉がすーっと身体に沁みました。
その小さな事がとっても重要なの。
大きな事よりも小さな事が重要なの。
ドラマを見ながらこくこくと頷く私なのでした。

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